
愛知県で、女性の遺体を自宅のクローゼットに遺棄したとして、無職の江口真先容疑者(21)が逮捕されました。亡くなった女性は東京に住む高校生だと判明。容疑者との接点はオンラインゲームだったとみられます。
【画像】接点は“オンラインゲーム”か…遺体は行方不明の女子高校生 愛知・クローゼット遺棄
■行方不明の女子高校生と判明
警察が愛知県一宮市にある家を訪ねたのは先月31日午後10時半ごろ。行方不明となっていた高校生がいるかもしれないとの情報を得たからです。

2階のクローゼットを調べると、布のようなもので覆ってテープでとめられた遺体が見つかりました。首や肩に複数の刺し傷があったといいます。

警察は、この家に住む江口容疑者を遺体を遺棄したとして逮捕。遺体が見つかったのは、江口容疑者の部屋でしたが、両親もこの家で暮らしていました。

近隣住民
「パトカーが家の前に止まっていて『あれ何だろう』と。警察が夜中にビニールとか持って、近所で何かあったのだろうなと」

小学校からの知人
(Q.いつからの知り合い?)
「小学校の低学年くらいから。昔の友達ですね。おとなしくて、あまり人と話さない。昔からゲームでしか遊ばなくて、運動系は得意ではないみたいで。少し前にスーパーでアルバイトをしていたのを聞きました。鮮魚コーナーです」
クローゼットで見つかった遺体は東京・葛飾区に住む高校生・加藤和華さん(16)と判明しました。春休みに事件に巻き込まれたとみられます。

捜査関係者によると、先月28日、加藤さんは母親に「ネットゲームで知り合った人に会いに、愛知に行く」と伝え、家を出ました。ところが翌日、LINEの返信が途絶えます。母親は行方不明者届を出して、警察が行方を捜していました。
■接点は“オンラインゲーム”か

2人が知り合ったきっかけはオンラインゲームだったようです。ボイスチャットやメッセージを交換する機能を使って匿名の相手とも簡単につながれます。協力してゲームすることで、仲間意識が生まれるのが魅力でもあり、注意すべきところです。

中学1年生(12)
(Q.知らない人とつながることも)
「はい」
母親
「そうなの?」
(Q.知らなかったですか)
「知らないです全然。何をやってるかも分からない」
高校2年生(16)
(Q.学校で注意喚起は?)
「中学まではあったけど、高校からはない。クラスメートはゲームで知り合った子と『ちょっと会ってくるわ』とか。怖くないのかなって」


いまや犯罪組織に取り込まれることもあります。オンラインゲームで知り合った男とタイの空港で合流した17歳の高校生。この後、ミャンマーの拠点に連れていかれたとみられ、特殊詐欺の電話をかけさせられていました。

警察庁によると、オンラインゲームがきっかけで様々な犯罪の被害に遭った子どもは1年間で98人。6割近くが中学生です。性別でみると、ほとんどが女性でした。

高2の娘をもつ母親
「ゲームをやる分には問題ないが、相手が大人なのか子どもなのか。装うと思えばいくらでも嘘はつける。心を許して会おうとなった時は、ものすごく怖いものはある」
今回、遺体を遺棄した疑いで逮捕された江口容疑者は、警察の調べに対して「私がやったことで間違いありません」と容疑を認めています。加藤さん殺害についても、ほのめかすような話をしているということです。