店長以外はスキマバイトで運営 人手不足解消にワタミがタイミーと業務提携
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 ワタミの渡邉美樹会長兼社長(65)が10日、業態が異なるタイミーとの業務提携を発表しました。「人手不足のウルトラCになる」という、その狙いに迫ります。

【画像】業態が異なるタイミーとの業務提携を発表したワタミの渡邉美樹会長

■スキマバイトによる店舗運営

ワタミの渡邉美樹会長
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 去年、取材した際に「世の中の人が驚くようなウルトラCを準備しているんですよ」と話していた渡邉会長が掲げる「ウルトラC」とは…。

渡邉会長
「この度、ワタミはスキマバイトの株式会社タイミーとすべての店舗運営に関する業務委託を結びました」

業務提携
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 10日に発表されたのは、去年買収したサンドイッチチェーン「サブウェイ」の店舗運営を、店長以外はすべてスキマバイトが担うという驚きの仕組みです。

 自由な時間に働くことができるスキマバイトだけで人手は足りるのでしょうか?

タイミー 小川嶺社長(27)
「タイミーで直営のサブウェイで働いて、そこで経験した人がどんどんたまっていき、加盟店の人も使えます。そうすると、もう誰も教えなくても経験者が来てくれるようになる」

タイミー
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 実際にタイミーは2年間、タイミーで募集したスタッフとタイミー社員のみで居酒屋を運営。マッチング不足による休業日は年間でゼロだったといいます。

過去最多
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 近年の人手不足は深刻で、東京商工リサーチによると、昨年度の企業倒産のうち、求人難や人件費高騰による「人手不足」倒産は過去最多になっています。

スキマバイト
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 一方で、スキマバイトで働く人は国内で452万人。今後スキマバイトの形で働きたいと考えている人は1431万人に上るという調査結果もあり、人手不足解消のウルトラCになるかもしれません。

 20年後に3000店舗突破を目指すワタミにとって、スキマバイトは重要な戦力です。

渡邉会長
「(実際に導入した別店舗は)2カ月経ちましたが、1日たりとも埋まらない日がないです。(この店舗でも)オープン前にもかかわらず、53名のタイミー登録者が入っています。タイミーに登録されている1000万人がサブウェイ3000店舗を支えるという意味において、非常に良い案だと思います」

(「グッド!モーニング」2025年4月11日放送分より)

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