安倍派の裏金実態解明へ 元幹部・世耕氏を参考人招致 元会計責任者の見解に反論
この記事の写真をみる(5枚)

 自民党の安倍派の裏金問題を巡って21日、元幹部の世耕弘成元経産大臣が参考人招致された。還流は3年前の幹部協議で決まったという、元会計責任者の見解に反論した。

【画像】安倍派の裏金実態解明へ 元幹部・世耕氏を参考人招致 元会計責任者の見解に反論

■安倍派の裏金実態解明へ

安倍派元幹部 世耕弘成元経産大臣
拡大する

 21日、参議院予算委員会に出席した安倍派元幹部の世耕氏。現職の国会議員が参議院の予算委員会に参考人招致されるのは、史上初めてのことだ。

世耕元経産大臣
「元幹部だった一人として、大変な責任を感じております。大きな後悔もしています」

旧安倍派の政治資金パーティー(2022年5月)
拡大する

 安倍派のパーティー券のノルマ超過分をキックバックする仕組みが、3年前の2022年に一度取りやめとなった経緯についてはこう述べた。

世耕元経産大臣
「(2022年)4月に安倍先生からノルマ通り売れと、還付をやめろという指示が出ていたので。私は参議院側の安倍派の議員全員に電話をして、今年はノルマ通りということになったようだからという、連絡をさせていただきました」

安倍派元会計責任者 松本淳一郎氏
拡大する

 その後、キックバックを再開した経緯について、今年2月に元会計責任者の松本淳一郎氏はこう発言している。

安倍派元会計責任者 松本氏
「3年前の8月の幹部会合で再開しようという全体の流れで、異論もなく決定された」

■元会計責任者と見解相違

 これについて世耕氏は…。

世耕元経産大臣
「私の認識は違っておりまして、この時の議論は現金による還付はあり得ないというのが、私はコンセンサスだったと思っています。何となくっていう感じで、尻切れトンボで終わっていた。だから、そこに認識のズレが出てきた」

 世耕氏は会合後に松本氏とやり取りしたメッセージを読み上げながら、再開を決めたことはないと強調した。

立憲民主党 斎藤嘉隆参院国対委員長
拡大する

立憲民主党 斎藤嘉隆参院国対委員長
「少しは霧が晴れることを期待して見守っていたが、むしろ深い闇の中に迷い込んでしまったという印象だ」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年4月22日放送分より)

この記事の画像一覧
外部リンク
「103万円の壁」見直しの功罪… 税金と社会保険料“2つの壁”とは
この記事の写真をみる(5枚)