神戸港発-神戸港着?深刻なホテル不足に“フェリー泊”も登場 GW+万博で大混雑に
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26日から最大11連休となるゴールデンウィークが始まりますが、期間中の旅行先として人気が急上昇しているのが、万博の開催されている大阪です。しかし、その足元ではある大きな問題が浮上していました。

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■GW+万博 大阪は大混雑に

大阪・関西万博
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開幕から13日目を迎えた大阪・関西万博。じわじわと盛り上がってきているのか、24日は平日で最も多い約10万5000人が来場しました。ただし、これは関係者を含んだ人数。一般の来場者に限ると約8万8000人で、開幕前に想定していた“1日平均15万人”の6割程度にとどまっています。とはいえ、朝早くから多くの人が列をなし、会場内は混雑しています。

愛知から来た家族
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愛知から来た家族
(Q.もう連休に)
「ちょっと早めにとって、混む前に来た」
(Q.お目当ては)
「ガンダム。土日だと混むと思い、平日を狙って来た。当日予約が一瞬でなくなるので、それが一番困る。ガンダム行けたのでもう十分」

栃木から来た家族
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栃木から来た家族
(Q.万博どれくらい楽しみに)
「学校で皆に言うくらい」
(Q.生のミャクミャクを見て)
「うれしかった」
(Q.どういうところがかわいい)
「しっぽ」
「平日でにぎわっていると思わなくてびっくりした」
(Q.今後も来たいですか)
「また来たいとは思うけど」
「栃木から5時間かかる…」

■“未完成”パビリオンが人気に?

今月9日のインドパビリオン
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25日のインドパビリオン
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意外な場所も人気を集めていました。いまだ完成していないインドパビリオンです。開幕直前、今月9日に取材した時と比べると、かなり工事が進んだように見えますが、入口には「立入禁止」の看板が置かれています。ところが、この状況が逆に珍しいと話題になり、完成しない今のうちに一目見ようと、多くの人が訪れています。

来場者
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来場者
「開いてないのを逆に楽しみにしていたので。これも何なのか全然分からない。説明もないので。かっこうが良かった。船のかじの形みたいで撮ってみた」

■深刻なホテル不足 宿泊費も高騰

大坂道頓堀
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人気の高まりは数字でも明らか。大手旅行代理店の調査では、今年のゴールデンウィークの旅行先として大阪を選ぶ人が急上昇しています。しかし、大阪府内では“ホテル不足”が深刻な状況となっていました。

道頓堀にあるホテルでは、101ある客室を埋めるのはほとんどが外国人旅行客でした。

道頓堀ホテル 羽田乙葉さん
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道頓堀ホテル 羽田乙葉さん
「3月ごろから満室状態が続いていて、4月はずっと満室をちょうだいしている。95%以上、海外の方で埋まっている」

アメリカから来た人
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アメリカから来た人
「色々な国の文化を体験できてよかった」
(Q.万博が目当てだった)
「本当は違うが、行って正解でした。その価値がありました。会場で日本人と友だちになって記念撮影しました」

フランスから来た人
(Q.万博が開催されているのは知っている)
「日曜に行く予定です」
(Q.楽しみ)
「とても」

客室単価20%上昇
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このホテルでは去年に比べて客室単価が20%上昇。それでも円安の影響から宿泊価格が多少高くても気にしないというインバウンドは少なくありません。

■カプセルホテルも「経験がない」

カプセルホテル
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ホテル争奪戦で敗れるのは日本人客。そこでにわかに人気が高まっているのが、カプセルホテルです。

カプセルホテルの宿泊客
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カプセルホテルの宿泊客
「外国人がお金持っているんですかね。日本人はしんどいんちゃいますか。大阪旅行にきたくてもホテルがとれないので苦しいかも」

心斎橋にあるカプセルホテル。ゴールデンウィークの予約はすでにほとんど埋まっています。宿泊客の多くは日本人。これまでにない状況だといいます。

グランドサウナ心斎橋 小高峰欣也主任
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グランドサウナ心斎橋 小高峰欣也主任
「こんなに長く満室が続くのは経験していない」
(Q.これまで利用していたビジネスマンは)
「問い合わせでお断りするケースが多々ある」

阪神タイガースの応援のため、遠方からの宿泊客も、ビジネスホテルへの宿泊は最初から選択肢に入っていなかったと話します。

カプセルホテルの宿泊客
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カプセルホテルの宿泊客
「普通のホテルでは5000~6000円出せば割と良いところに泊まれていたのが、コロナ禍が終わって万博が始まり、だんだん高くなってきたという印象」
(Q.願うのは)
「阪神の優勝」

■ホテルを使わず“フェリー泊”

ジャンボフェリーあおい
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ホテル不足を見越した驚きのサービスも生まれていました。神戸港に停泊している『ジャンボフェリーあおい』。目的地は高松です。しかし乗客の中には…。

フェリーの利用客
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フェリーの利用客
「高松に向かうフェリーで、また引き返してきます」

フェリーのルート
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どういう事なのか。船は、まず午後7時45分に神戸を出て、深夜に高松へ到着します。ここで希望する乗客は船を降りることなく、そのまま折り返しの便に乗り続け、翌日の早朝に神戸港に戻ってくることができます。つまり、神戸に宿泊したのと同じことになるというサービスです。

バルコニー付きの個室
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バルコニー付きのこの個室は1人9990円。出港後、ほどなくして見えてきたのは明石海峡大橋。全長130メートルの巨大な船には大浴場はもちろん、デッキで大海原を眺めながら入れる足湯など、ホテルでは決して味わえない魅力が満載です。運営会社によると、2月のサービス開始以来、反響は上々だということです。

フェリーの利用客
「大好きな船に乗りながら寝られて大満足です」

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外部リンク
大阪・関西万博 来場者100万人突破 記念セレモニー
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