江藤農水大臣の後任に起用されることが決まった小泉元環境大臣は「米の価格を下げる」という「結果」を出すことができるのか?
テレビ朝日政治部官邸キャップの千々岩森生記者に聞いた。
━━小泉氏による「米の値下げ」について、党内での期待感は?
「小泉氏はこれまでの“悪い意味での農水族議員”のように振る舞わない人なので、その点に期待する声は、自民党内にある。私は先週も今週も、まさか小泉氏が農水大臣になるとは思わず、コメについて何度か電話で意見交換した。その際に小泉氏は『コメは増産に切り替えるべきだ。それで余った分は輸出に回す。輸出といっても簡単ではないから、必死に販路を拡大する。もしコメ不足になれば、輸出を止めて一定量確保すれば値段も落ち着く』という、これまでの農林水産政策を変えるべきという主張だった」
━━小泉氏の意欲は?
「意欲はある。20 日に、私は小泉氏のクローズドでの講演を聞いたが、そこで『自民党はこれまで、企業・団体などの組織に対して、B to B の考え方をしてきた。これからは、組織の先にいる消費者個人に向けて、つまりB to C にモデルチェンジすべきだ』と、ビジネス用語を用いながら、農政改革を語っていた。まさに自民党で言えば、JA のような組織ではなく、もっと消費者に寄り添うべきだという意味だ。ただ、それだけに、実際に農水大臣として政策を進めれば、“軋轢”も相当生じると思う」
━━小泉氏は過去に自民党の農林部会長も務めていたが、その際は「結果」を出せたのか?
「あの時はハッキリ言って、思うような結果は出せなかった。改革の意欲はあったが道半ばだった。我々の仕事もそうだが、意欲があっても目標に向けたプランニングがちゃんとできるか、立てたプランを着実に遂行できるか。結果を出すためには、いくつもの段階がある」




