2017年に力作 “Trainspotting” を発表し衝撃を与え、その後フリースタイルダンジョンを制覇して名を轟かせたLick-Gが待望の2ndアルバムが遂にリリース。
人の脆さや命の価値に切り込み流麗なトラッ プサウンド上を駆け抜けた “Inochism”
好きという感情だけでなく高め合いたいという、大人の恋愛を唄う “just fly with me”
夕景が思い浮かぶようなギターサウンドに明日への希望を乗せたメランコリーなチューン “Tomorrow Comes”
資本主義の酸いと甘いをブレンドした内容をラップし、”銭” と “Money” を掛け合わせた造語のタイトルも秀逸な “Zenny”
法に生きる事は己に生きる事なのか？ グライミーなライムで啓蒙的な内容を詰めこんだ “Live by the Law”
1990年代の衝撃作の映画をラップ化した約6分間の長作 “American History X”
時には楽観的になる事の大切さをノスタルジックなトラップに吐き出した “Zensha”
行動さえすれば欲しいものは手に入るんだと豪語したエネルギー溢れるタイトル作 “Anything You Want”
2018年にリリースされた “Zenknow” を、再出発の意を兼ねて再録した “Zenknow (2025 Ver)”
いずれも濃厚な歌詞でバラエティに富んでおり、多くを語らないLick-Gの思考の断片を撒き散らした佳作となった。
Lick-Gプロフィール
1999年生まれ、日本人の父とイギリス人の母を持つ26歳のヒップホップアーティスト。本名は伏見絃。
中学時代より楽曲制作・フリースタイルを始め、2015年には自主制作EP “無題” をリリース。
2016年に高校生RAP選手権第9回で準優勝を果たし、その後も無料配信のMixtapeなどで着実に評価を集め、2017年2月に1stアルバム “Trainspotting” をリリース。
当時日本では定着していなかった三連符と呼ばれるリズムを体系的に日本語に落とし込んだ事も話題となり、iTunes総合チャート入りを果たすなど大きな反響を呼んだ。
同年9月に2nd EP “有題” を自主リリース、12月には日本最高峰のMCバトルトーナメント “THE 罵倒 GRAND CHAMPIONSHIP 2017” にて強豪揃いのなか悲願の優勝を飾る。
2018年初頭にテレビ朝日系列のMCバトル番組、”フリースタイルダンジョン” に出演しラスボスを倒し見事100万円を獲得。その後MCバトルを引退する。
同年に自主レーベル “Zenknow" を立ち上げ、そこから楽曲をリリースし活動する。 2022年から3年ほどのリリースの休止を経て、2025年3月に復帰作のシングルを発表し、同年7月11日に待望の2ndアルバム “Anything You Want” をリリースした。
