【写真・画像】「ヤングマガジンUSA」を北米で無料配布!『頭文字D』しげの秀一ら人気作家19作品収録 1枚目
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「ヤングマガジンUSA」の表紙(講談社提供)

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 講談社が発行する青年漫画誌「ヤングマガジン」が創刊45周年を記念して、アメリカ市場に向けた特別増刊号「ヤングマガジンUSA」を8月にリリースすることを発表した。

 同誌は英語でゼロから企画・編集され、『頭文字D』のしげの秀一氏をはじめ、『惡の華』の押見修造氏、『不安の種』の中山昌亮氏ら人気作家による新作19作品が収録されている。テーマは“UN-filtered MANGA”。SF、ダークホラー、サイバーパンクなど多様なジャンルを通じて、嘘や誇張のない人間のリアルを描き出し、海外読者に新たな日本マンガ体験を届ける構成だ。

 表紙には、『攻殻機動隊』の士郎正宗氏が描き下ろした近未来ビジュアルを起用。さらに、現在日本で連載中の花沢健吾氏による「アンダーニンジャ」も特別収録されており、既存ファンにも訴求する幅広い内容となっている。

 また、本増刊号のリリースに合わせて、読者参加型の総選挙キャンペーンも実施。19作品中16作品が対象となり、X(旧Twitter)や特設サイト上で「いいね」「リポスト」などのリアクションが投票に反映。支持を集めた5作品は、ヤングマガジンおよびマンガアプリ「KMANGA」で日米同時連載が決定している。結果は12月15日(日本時間16日)に発表される予定だ。

 「ヤングマガジンUSA」は、8月21日(日本時間22日)よりニューヨークで開催される「ANIME NYC 2025」や、北米17店舗の紀伊國屋書店で配布予定。作品は公式Xおよび特設サイトで順次無料公開され、ティザー映像などもSNSを通じて展開される。

 編集長の白木英美氏は、「『AKIRA』や『攻殻機動隊』に続く作品を創出したいという想いもあります」と語り、「フィルターばかりの世の中で、“UN-filtered MANGA”というコンセプトが生まれました」「青年マンガだからこそ、“生々しい感情”を描けると考えています」と話している。

 「海外発の熱狂を国内に逆輸入する」というユニークなアプローチを掲げた同プロジェクト。ジャンルや言語の枠を超え、マンガ本来の力を届ける新たな試みとして注目を集めそうだ。

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