お笑い芸人の永野が、自身が出演する10月3日に配信された『永野&くるまのひっかかりニーチェ』のABEMA特別版で、性癖の多様性について熱く語る場面があった。番組内で永野は、外見や性癖など個人の嗜好や生き方が「みんな違って、みんないい」という時代になったはずなのに、なぜか性癖の話題にだけは世間が厳しくなりがちだという点に疑問を投げかけた。
永野は、「デブはよくない」「ブスはだめ」など、世の中に存在する“普通”や“美しさ”の基準が、いったい誰によって決められてきたのか分からないと指摘する。特定の見た目や恋愛スタイルが称賛される一方で、マイノリティな嗜好や性癖、個性的な選択には今なお偏見やタブー意識が残っていることに違和感を示した。
たとえば、「爪を食べながらエクスタシーを感じる」といったニッチな性癖を持つ人がいると、周囲から「気持ち悪い」と即断されてしまう。社会で「あたりまえのプレイ」とされた性行為すら、何かの歴史や価値観で決められたことであり、“普通”の基準は曖昧で流動的なのではないかと永野は述べる。
永野は、性癖の多様性を本当の意味で尊重するにはどうすればいいかを出演者と議論。「多様性を許そうという時代なのに、性的嗜好にだけは社会が妙に厳格になりがちで、みんなが自分らしく生きられていないんじゃないか?」と嘆く。
共演の高比良くるま(令和ロマン)は、「世間の偏見が強い場合、同志を集めるなど“草の根運動”が必要。むやみに主張するよりも、仲間同士で少しずつ広めていくことで、社会が少しずつ変わっていく」とアドバイス。永野も「苦しんでいる人が世の中に多いはず」と同意し、「もっと“なんでもあり”にしていかないと、救われない人がいる」と語った。

