アニメ「ブラッククローバー」は、魔力を持たずに生まれた少年が、魔法騎士団のトップである魔法帝を目指し、国や仲間を守るために戦いながら成長していく物語です。
アニメ1期は2017年10月から2021年3月にわたって、全170話が放送されました。2025年7月には、2期の制作が発表されています。2023年に映画「ブラッククローバー 魔法帝の剣」(ブラッククローバー まほうていのけん)を日本全国ロードショー&Netflix全世界配信。映画はオリジナルストーリーなので、2期は1期の続きから始まると思われます。
原作は、2015年から2023年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて、2024年からは「ジャンプGIGA」(集英社)にて連載している同名漫画です。単行本は2025年10月時点で37巻までが刊行。全世界累計発行部数は2400万部を突破しています。
この記事では、アニメ「ブラッククローバー」の制作会社について解説。過去の作品や制作スタッフについても紹介していきます。
目次
- アニメ「ブラッククローバー」とは
- アニメ「ブラッククローバー」制作会社はstudioぴえろ!過去の作品は?
- アニメ「ブラッククローバー」の制作スタッフは?
- まとめ
アニメ「ブラッククローバー」とは
主人公は、誰もが魔法を使える世界で、捨て子として教会で育った少年・アスタ。アスタは幼馴染のユノとともに、クローバー王国の魔法騎士団を束ねる“魔法帝”になることを夢見ていました。
15歳になった2人が受けた“魔導書(グリモワール)”を授かる儀式で、ユノが授かったのは選ばれし者に与えられる“四つ葉の魔導書”。一方、アスタには魔導書が現れず、自分に魔力がないことを知ります。ショックを受けるアスタですが、盗賊に襲われたユノを助けて戦うアスタのもとに“五つ葉の魔導書”が現れ、同時に古い大剣を授かりました。
アスタは“五つ葉の魔導書”による反魔法と「諦めない心」を武器に、魔法騎士団に入団。高い魔法の才能を発揮するユノと切磋琢磨しながら成長し、仲間や王国を守るために強大な敵との戦いに身を投じていきます。
アニメ「ブラッククローバー」制作会社はstudioぴえろ!過去の作品は?
アニメ「ブラッククローバー」の制作会社は、スタジオぴえろです。1期と映画に引き続き、2期もスタジオぴえろが担当することが発表されています。1979年に設立された老舗のアニメ制作会社で、クレジットには「studioぴえろ」と表記されています。
創業者の布川郁司(ぬのかわ ゆうじ)氏が、1977年にアニメーター・演出家として発足した演出家グループ「ぴえろ」を前身としていて、1979年にアニメ「ニルスのふしぎな旅」を制作するためにスタジオぴえろが設立されました。
2002年にはぴえろプロジェクトと合併し社名が「ぴえろ」となり、以降は制作ブランドとして「studioぴえろ」の名称を使用。その後も数回の社名変更を経て、2025年8月に再び創業時の「スタジオぴえろ」となりました。TVアニメを中心に、劇場版や教育ビデオなどを幅広く手掛け、これまでにTVシリーズ80タイトル以上、劇場版アニメを30タイトル以上制作しています。
人気漫画を原作としたアニメ制作も多く、1981年の「うる星やつら」、1988年の「おそ松くん」もスタジオぴえろの制作によるものです。2000年以降の作品としては、2001年「ヒカルの碁」、2002年「NARUTO -ナルト-」、2014年「東京喰種」のほか、2004年「BLEACH」、2012年「キングダム」など現在も継続して放送されているシリーズも多数手がけています。
OVA作品では1983年に鳥海永行(とりうみ ひさゆき)氏、押井守(おしい まもる)氏によって始まった「ダロス」シリーズをはじめ、オリジナル作品を多数制作。また、TVシリーズの外伝などもOVAとして制作されています。
アニメ「ブラッククローバー」の制作スタッフは?
制作が発表されたアニメ2期のスタッフは、2025年10月現在まだ発表されていません。ここでは1期の制作スタッフを紹介します。
総監督は吉原達矢氏、監督は種村綾隆氏
吉原達矢(よしはら たつや)氏は、第1話から第152話まで監督として参加しています。1期の終盤には総監督・監督を置く形に体制が変わり、第153話以降の監督は、種村綾隆(たねむら あやたか)氏。吉原氏は総監督となりました。
吉原氏は、「夜ノヤッターマン」では監督、「杖と剣のウィストリア」はSeason1で監督とシリーズ構成、Season2は総監督を務めています。2025年9月19日公開の劇場版「チェンソーマンレゼ篇」の監督でもありますが、「チェンソーマン」のTVシリーズではアクションディレクターでした。劇場版の公開に先立って制作された「チェンソーマン総集編」は吉原氏が監督を務めていて、SNSなどで高い評価を受けています。
「ブラッククローバー」のTVシリーズ第153話以降で監督となった種村氏は、劇場版「ブラッククローバー 魔法帝の剣」の監督も務めました。それ以前の作品としては、「D.Gray-man HALLOW」の演出や、「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」の演出・画コンテ、「風都探偵」の演出・副監督・画コンテなどがあります。
シリーズ構成は筆安一幸氏と加藤還一氏
1期のシリーズ構成は、第152話までが筆安一幸(ふでやす かずゆき)氏、第153話以降が加藤還一(かとう かんいち)氏です。どちらも、多くのアニメでシリーズ構成や脚本を手掛けています。
筆安氏は、もともとアニメの撮影を担当するスタッフでしたが、「はじめの一歩」の2期のあたりからシリーズ構成や脚本を手掛けるようになりました。「転生したらスライムだった件」の1・2期や、「シャングリラ・フロンティア」などでもシリーズ構成と脚本を務めています。作品によっては、ひらがなの「ふでやすかずゆき」名義で参加することもあります。
第153話以降のシリーズ構成を担当した加藤氏はこれまでにも「ましろのおと」や「陰の実力者になりたくて!」などの人気アニメでシリーズ構成を手掛けています。
キャラクターデザイン(キャラデザ)は竹田逸子氏
キャラクターデザインを手掛けるのは、竹田逸子(たけだ いつこ)氏です。竹田氏は、「ブラッククローバー」1期でのキャラクターデザインのほか、劇場版「ブラッククローバー 魔法帝の剣」でもキャラクターデザインを担当しています。
その他の作品では、「レベルE」のキャラクターデザイン、「キングダム」第2シリーズのキャラクターデザインと総作画監督、「来世は他人がいい」のキャラクターデザインなどを手掛けています。
音楽は関美奈子氏
アニメ「ブラッククローバー」の音楽は、関美奈子(せき みなこ)氏です。関氏は、東京芸術大学音楽学部を経て同大学院修士課程修了。アニメ、ゲーム、ドキュメンタリーや報道番組の音楽制作を多数手掛けています。
アニメ「ブラッククローバー」のほか、映画「ブラッククローバー 魔法帝の剣」、アニメ「キングダム」(第1・第2シリーズ)の音楽を担当していて、劇中の音楽も多数作曲しています。その他、ゲーム「ロマンシング サガ リ・ユニバース」などの編曲にも参加。最近では、ミュージシャンとして活動するほか音大の講師も務めています。
その他のスタッフ
「ブラッククローバー」1期の制作スタッフは以下のとおりです。
原作:田畠裕基
総監督:吉原達矢
監督:種村綾隆
シリーズ構成:加藤還一
キャラクターデザイン:竹田逸子
サブキャラクターデザイン:徳永久美子
プロップデザイン:高橋恒星
メインアニメーター:砂川貴哉/赤坂俊士
アクションアニメーター:椅子汰/岩澤亨
美術監督:前田有紀
撮影監督:國井智行
色彩設計:篠原愛子
編集:奥田浩史
音楽:関美奈子
音響監督:高桑一
アニメーション制作:studioぴえろ
製作:ブラッククローバー製作委員会
まとめ
2025年7月に、アニメ「ブラッククローバー」2期の制作が発表されました。2期の制作スタッフの詳細はまだ明らかになっていませんが、制作会社が1期に続いてスタジオぴえろであることは、PVや公式HPに記載されています。放送時期は未発表なので、2026年以降になると思われます。1期が全170話と長期の放送だったため、2期の放送開始まで時間をかけて1期の内容をおさらいしてみてはいかがでしょうか。
※高橋恒星氏、高桑一氏の「高」は、正式にははしごだかの字
(C) 田畠裕基/集英社・テレビ東京・ブラッククローバー製作委員会


