【写真・画像】「同級生にいじめられるのは確定」「自分がないんです」地元で有名な迷惑おばあちゃんの孫・令和ロマンくるま、特殊な家庭環境が影響した人格形成 1枚目
【映像】くるまの幼少期の家庭環境
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 令和ロマン・くるまが、自身の特殊な家庭環境が芸人としての原点になったことを告白した。

【映像】くるまの幼少期の家庭環境

 10月28日に公開されたABEMAオリジナルドキュメンタリー『世界の果てに、くるま置いてきた』のABEMAビデオ限定動画で、くるまは自身の幼少期について率直に語った。M-1グランプリ連覇という成功を収めた彼の“笑い”の源泉が、複雑な家庭環境にあったことが明かされた。

 「俺のばあちゃん、120歳近くまで生きたんですよ。東京都の記録みたいになってて」と切り出したくるま。「ひいおばあちゃんとおばあちゃんとおばあちゃんの弟の4人で暮らしてた」という特殊な家庭環境で育った彼は、その環境が自身の芸風にも影響していると語った。

 特に衝撃的だったのは、「おばあちゃんが、地元で有名な迷惑おばあちゃんで、警察とか呼ばれちゃうわけだから、もう同級生にいじめられちゃうの確定みたいな」という告白。地域コミュニティで「迷惑」と認識されるおばあちゃんの孫として育った経験から、くるまは独自の生存戦略を編み出していった。

 「だから、いじめられないために、相手の気持ちを推し量って、ふざけたり笑わしたりみたいなことをしてたり。小学生だったけど、『この家の子はこういう感じなんだろう』とか、『この子はこういうのが好きなのかな』っていうのを想像して話しかけたり、笑いとったり」と、幼い頃から人の心を読む能力を磨いていたという。

 このような経験の積み重ねが、くるまという人間を形成していったが、それは同時に彼の中に独特の空洞感も生み出したようだ。「そうやって暮らしてきたから、逆に自分がないんです。自分の真ん中には何もなくて。『対人』っていう場所にしか自分がいないんです」と、共感力は高いが自分自身の核がないという複雑な心境を明かした。

 「よく『くるまさんがわかりません。本心がわかりません』みたいに言われるんですけど」と、周囲からの印象にも触れながら、「ただ単に俺が(他の人に比べて興味の幅が)広いだけであって、ギャップとかじゃないんですよ」と説明。「明るいことも暗いことも好きだし、運動も好きだし、勉強もするし、音楽も聞けば、スポーツも見るし、絵を見るし、漫画も読むし、料理も食べたり作ったり、酒は飲んでも飲まなくてもいいし、その全部に興味があるから」と、自身の多面的な興味関心が「わかりにくさ」に繋がっていることを自己分析した。

 「俺は嘘じゃないんですよ」と力強く語るくるまは、バングラデシュでの体験についても「俺という物体にバングラデシュが入りました」と表現。「今までの俺の範囲って“東京”だったんです。『“東京”は自信を持って俺です』って言えたんですけど、それはこれからの自分にめちゃめちゃ必要なことなんで」と、初めての海外体験が自分自身を広げる貴重な機会となったことを語った。

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