
最新のコメの価格は4312円と、先週より52円高くなりました。コメはいつ安くなるのか。実は今、値下げの動きが始まっています。
【画像】スーパーでのコメ販売価格 5キロあたり4260円(5キロ税込み、平均)
最新のコメ価格4312円
高止まりが続くコメ。スーパーの平均価格も5キロあたり4260円。さらに、28日午後に発表された最新の平均価格は4312円と、下がる気配はありません。
コメは、いつ安くなるのか。早くも“値下げの兆候”が…。横浜市のスーパーのコメ売り場をのぞくと、「お買い得」の文字。国産のブレンド米が5キロで税込み4202円。毎週木曜日は特売日です。
スーパーセルシオ和田町店
鶴田英明店長
「毎週木曜日、決まって(コメを)買う客もいる。これ(割引)を目当てに来店する客もいる」
なぜ、値下げしたのか。実は、消費者の買い方が影響しています。
女性が手に取ったのは、2キロ2139円の茨城県産のコシヒカリ。
2キロ買った人
「5キロを買っていたが、4000円超ですもんね。(家のコメの)在庫がある時はちょっと少なめで、1カ月の支出を計算しながらやっている。主婦としては考えます」
鶴田店長
「1回あたりの買い物の価格を気にする客が多いので、こういった5キロよりも2キロのほうが単価は安く済む。そちら(2キロ)のほうが客に支持してもらっている」
5キロの銘柄米は税込みで5000円以上なのに対して、2キロは2000円前後。一度の出費を抑えようと、2キロを選ぶ人が増えているといいます。
「1回あたり5000円の買い物は、お客様の財布にとっては大きい金額。少量(2キロなど)のコメを買って、他のおかずを買ったりするお客様が結構いらっしゃる」
店の倉庫でも…。
「2キロとか1キロとか、少量パックの在庫をかなり抱えている。6(5キロ)対4(2キロ)とかだったところが今もう7(2キロ)対3(5キロ)ぐらいで、2キロの少量パックのおコメが置いてある。逆転しています」
5キロのコメが安く買えるまでは、比較的出費が抑えられる2キロの小容量でしのぐという人も多いそうです。
電子レシートのデータを分析した調査では、2キロのコメの販売数は前年と比べ32%増えていたことが分かりました。
さらに、消費者にとってお得な情報が。
農家産直米すえひろ 荒金一仁代表
「安くしてでも(在庫を)なくす方向に動いてくるのではないか」
“コメのスペシャリスト”によると、年明けには安く買える可能性が出てきました。
“5キロ米”いつから安くなる?
横浜市にあるコメの専門店「農家産直米すえひろ」。
荒金代表
「おまたせしました」
30代
「ありがとうございます」
「値段はちょっと安くなっている。すごくありがたい」
店は「銘柄米」の玄米を1キロあたりおよそ300円値下げ。農家直送のあきたこまちは通常1240円のところ950円に。こちらでは、高止まりするコメの影響で値下げせざるを得ない状況になっていました。
荒金代表
「今まで5キロ、10キロを買う客も多々いた。少量買いが、すごく多くなっている」
客の買う量が減ったことで、レジの後ろにはコメが山積みに。
「長野・信濃町産あきたこまち、1キロ1240円を990円にセールしていたが、動きがゆっくりなので、きょうから、値段を変えたい」
在庫を減らすために、以前行っていたセールを28日からさらに値下げしました。
そして年が明けると、この先、コメがもっと安くなる可能性が…。
「年内が新米と呼ばれている。年明けから農家も次の新米、2026年産の生産数に動き始める。来年3月までに倉庫をなるべく空にしたいのが通常の状態。年明けから今の状態だと、2025年産がとても余ってくる。値段は下がるのではないか」
荒金さんは、年明け以降徐々に下がり、3月までには5キロあたり4000円を切る価格になるのではないかと予想しています。
