
旧統一教会のトップ・韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(82)の初公判が1日、ソウルで行われた。教団では孫たちを中心に後継体制を固める動きが進んでいるという。
教団内で“後継固め”の動きも
ソウル中央地裁では1日、旧統一教会総裁の韓鶴子被告の初公判が行われた。
韓被告は、教団の元幹部と共謀し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の側近議員や妻に金やブランド品などを贈った政治資金法違反などの罪に問われている。
韓国の公共放送のKBSによると、韓国の特別検察官が「韓鶴子被告らは政教で癒着し、信徒たちの金で権力を買収した。信徒たちはローンを組んでまで統一教会に献金した」と述べたと伝えている。
一方、韓被告側は起訴内容について「元幹部の政治的野心から始まった行為であり、共犯関係は成立しない」と、1日の初公判ではすべて否認した。
韓被告は保釈を請求している。広さ4畳ほど、テレビ、トイレありの独房に収監されているが、健康上の問題を理由に保釈を請求していて、その可否も合わせて審査されたが、結論は出ていない。
韓被告の初公判で、教団は逆に結束を強くしているのか。
世界平和統一家庭連合ニュースによると、4月に、韓総裁の孫2人、ムン・シンチュル氏とムン・シンフン氏が、真の愛の相続を意味するという「天愛祝承子」に任命されていて、このことから、一部現地メディアは後継者に指名されたと報じている。
ハンギョレ新聞によると、9月の韓総裁逮捕を受け、旧統一教会の代表者会議で「天愛祝承子を中心に現在の状況に対処する」ことが明らかにされたという。
解散命令請求 年度内にも判断へ
日本では解散命令請求が年度内にも判断される可能性がある。旧統一教会の今後の行方について見ていく。
東京高裁は先月21日、旧統一教会への解散命令を巡る審理を終結。年度内にも判断が示される可能性がある。
高裁が地裁決定を支持した場合、教団は宗教法人格を失い、財産の清算手続きが開始される。教団は最高裁に不服申し立てができ、最高裁が命令を取り消した場合は手続きは停止される。
山上被告 2日午後に3回目の被告人質問
山上徹也被告の3回目の被告人質問が行われる。
前回の被告人質問で山上被告は安倍元総理を狙うまでの経緯を明かしている。
安倍氏が旧統一教会の友好団体に送ったビデオメッセージを見て「被害を被っている側からすると非常に悔しいというか、受け入れられない」と述べ、当時の気持ちを「絶望と危機感かと思う」と表現した。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年12月2日放送分より)
この記事の画像一覧
