佐賀県有田町の松尾佳昭町長は2日、町役場で記者会見し、9月に出張した際の宴席で接客した女性にセクハラ行為をした責任を取り、辞職する意向を表明した。辞職時期については議会と調整するという。
【映像】「スカートの中に手を入れた?」に回答した瞬間(実際の様子)
松尾町長は会見冒頭、頭を下げ、「この度は誠に申し訳ありませんでした」と再び深々と頭を下げた。
続けて「今回、議会の中で問責決議という提案を受けるような不徳の致すところの事態を起こしたこと、本当に重ね重ね申し訳ございませんでした。また、町政の混乱を招くようなことになりまして、本当に申し訳ございません。この度、本年9月、企業誘致関連で出張しておりまして、酩酊をいたしまして、女性に対し不快な思いをさせた行為、また同席された方々に不快感を与えたこと、そして企業誘致の件、町政への多大な損失ということで問責決議を受けました。社会的、倫理的責任をどう取るかというところであります。私としては、これ以上の町政の混乱を招くことは…というところでありまして、辞職・辞任をしたいと考えております。この辞職の時期に関しましては、町政の混乱等も含め、議会と調整しながら日程は決めさせていただきたいと思っております。責任の取り方として、辞職するという道を覚悟しております。本当に今回は大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。
会見の中では何度も松尾町長の「お酒の飲み方」に関する質問が飛んだ。
松尾町長は当日、記憶をなくすほど飲んでしまった要因について、企業関連誘致で前向きに検討してもらったことで「嬉しくなりすぎた」と語り、その他の理由として「議会が終わったこと」「公式の大きな行事が終わった安堵感」「出張先での気分の高揚」を挙げた。
「普段から記憶がなくなるほど飲むのか?」という問いには「町長(になる)前は、そのような飲み方を何回かしたことがございましたので、できるだけ気をつけておりましたが、やはりいろいろなことが重なってそういった状況になったんだと思います」と回答。
当日の酒量については「最初の乾杯のビールと、あとハイボールを5杯は飲んでいると思う」として、在任期間中は断酒すると宣言した。
セクハラの内容について記者が「同席していた知人の証言だが、町長は飲食店の女性のスカートの中に手を入れている」と確認すると「全く記憶にございませんので、そこもどうだったのかと言うと、本当に記憶がございません。でも、話がそうやって伝わっているのであれば、それはあったんではなかろうかという判断です。酩酊するまで飲んだ中の一つの案件として記憶がないということも含めて認めたというところでございます」と述べた。
(ABEMA NEWS)

