来週行われるノーベル賞の受賞式。受賞者の発表の際、公式ホームページなどに掲載される授賞者の似顔絵を描くアーティストが、日本人受賞者2人の印象と制作にまつわる秘話を話してくれました。
「坂口さんのイラストでは、髪を太い筆遣いで大胆に描くスタイルを用いました。アインシュタインの肖像画を描いたことを思い出して、筆を思い切り使って自由に描くことができました」「北川さんの第一印象は、とても立派で素敵なスーツを着た紳士のようでした」（ニクラス・エルメヘードさん）
スウェーデン人アーティストのニクラス・エルメヘードさんは、2012年からノーベル財団の依頼で受賞者の似顔絵を手がけています。当初はスウェーデン国旗の青と黄色をモチーフにした色使いでしたが、2018年から黒色と金箔を用いて描いています。
「（似顔絵は）新たな受賞者を世界に紹介するものです。金色の持つ祝福などの意味と、黒く太い力強い線と白が最高のコントラストを生み出しています」（ニクラス・エルメヘードさん）
似顔絵は受賞者発表の直前に、スマートフォンなどの持ち込みが禁止された部屋で限られた時間内に描き上げるといいます。
Q. 発表のどれくらい前に描く？
「それは一番聞かれる質問なのですが、かなり厳しい秘密事項なので詳しく話せません。（描くのは）私のスタジオではなく特別な場所です。ここには窓もあるので……」（ニクラス・エルメヘードさん）
果たして、どれくらいの時間で描くのか。記者の似顔絵をお願いしてみました。
「私の似顔絵を描いていただきました。かなり駆け足で描いていただいたんですけども、約30分くらいで作品を仕上げていただけました」（醍醐穣リポーター）
今年、大阪・関西万博のイベントのため日本を訪れたエルメヘードさん。浮世絵や書道に大きなインスピレーションを受け、その要素を作品にも取り入れているということです。（ANNニュース）
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