
先日、宮内庁は天皇ご一家が飼われている猫の写真を公開したが、この猫、実は保護猫だった。番組では、この保護猫を取り巻く厳しい現状について取材した。
愛子さまが迎えた保護猫
愛子さま24歳の誕生日に合わせ、宮内庁が1日に公開した愛子さま自ら撮影された写真。三毛猫の「美海(みみ)」だ。
8月、生後4カ月半の頃に保護団体から動物病院を通じて引き取られた保護猫だ。
人なれしていない「シャーシャー猫」
保護猫との出会いの場となるのは、多くの場合が譲渡会だ。
取材した譲渡会に来ている猫たちは、ちょっと変わっていて、人が近づくと「シャー」と警戒した様子を見せる。
保護猫カフェねこかつ代表
梅田達也さん(53)
「野良猫だったり、人とは生活しているんだけど、快適じゃなかった。人に対して警戒心があるので、シャーシャーを言う」
人なれしていない猫の譲渡会を去年から主催しているのは、保護猫カフェ代表の梅田さんだ。こうした人なれしていない猫は…。
「シャーシャー猫と言われています。人を見るとちょっとおびえてしまって、シャーと言ってしまう猫たち」
シャーシャー猫は人から暴力やネグレクトなど、虐待を受けて育つことでなってしまうことが多いという。他にも…。
「多頭飼育崩壊。家の中で生まれたんですけど、人の手が行きわたっていないので、シャーシャー猫になってしまった」
こうした人なれできなかった猫たち多くは譲渡先が見つかりにくく、最悪の場合、殺処分されてしまう。
梅田さんは、「どんな猫も幸せになる権利がある」との思いでこの譲渡会を行っている。
参加者
「(Q.あえてシャーシャー猫?)あえてですね。なかなかおうちが見つからない子も多いと思ったので」
参加者
「人なれしていない猫のほうが譲渡されにくいというのは理解していたので。そういった人の手に余るような猫を積極的に迎えたい」
梅田さん
「猫と人間が向き合うようになれば、猫はシャーシャー言わなくなりますので。一匹一匹と向き合うような環境で育ててもらえれば、猫は心を開いてくれるんじゃないかと思います」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年12月3日放送分より)
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