
10日に控えるノーベル賞授賞式に出席するため、ストックホルムを訪れている大阪大学の坂口志文特別栄誉教授らが、ノーベル博物館で椅子にサインする恒例行事に臨んだ。
「ノーベルウィーク」始まる
スウェーデンの首都・ストックホルムは、6日から授賞式を祝う「ノーベルウィーク」に入った。
プロジェクションマッピングには、去年平和賞を受賞した日本被団協の核兵器廃絶への思いも表現されている。
京都大学 北川進特別教授
「思ったより暖かくてよかったです」
今年のノーベル化学賞に選ばれた京都大学の北川進特別教授は、生理学・医学賞に選ばれた大阪大学の坂口志文特別栄誉教授とともに、ノーベル博物館で椅子にサインする恒例行事に臨んだ。
坂口教授は、共同受賞者の2人とともに会見。自身が発見した「制御性T細胞」について語った。
「人間のがんの相当な割合が、がん免疫療法によって、治療できるようになることを強く願っています」
受章者が続々と集まるなか、その参加が危ぶまれている人がいる。
ノーベル平和賞に選ばれたベネズエラの野党指導者、マリア・コリナ・マチャド氏(58)だ。
20年以上にわたり、自由で公正な選挙を訴えてきたマチャド氏。独裁体制を強化するマドゥロ大統領に対抗する姿勢を見せてきたことから「ベネズエラの鉄の女」と呼ばれている。
現在、マチャド氏はベネズエラ国内で身を隠しているが、授賞式には出席する意向だという。
その理由について、ベネズエラ事情に詳しい、ジェトロ・アジア経済研究所の坂口安紀主任研究員は次のように話す。
「(マドゥロ大統領の)恐怖政治がある意味功を奏して、反政府派の市民が非常に落胆してモチベーションを失っている。そこに彼女が自分の身を顧みずオスロに立ったら、彼らを勇気づけることができる」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年12月8日放送分より)
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