
青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5の地震発生から2日。『後発地震注意情報』が発表されるなど、安心できない状況が続く中、対象エリアでは“備え”への意識が高まっています。
【画像】車に非常用持ち出し品…薬も『後発地震注意情報』に高まる“備え意識”
こども園では避難訓練実施

八戸市にある、湊高台こども園。給食の時間が終わると、訓練の非常ベルが鳴り、園児は一斉に机の下に潜り込みました。そして先生たちに促され、次々と屋外に。避難はわずか3分ほどで完了しました。

先生
「一番大事なものは?」
子ども
「いのち」
東日本大震災当時、的確な避難誘導のおかげで、園児約60人と職員は全員無事でした。今もその経験が教訓になっています。

湊高台こども園 松田智美主幹保育教諭
「この前、大きな地震があったので、これから先、同じような地震が来るかもしれないことを保育の中で話すようにしている」
(Q.園児も認識している)
「子どもたちなりに考えていると思う」
車に非常用持ち出し品…薬も
住民の間でも備えの意識が高まっています。八戸市に住む本多初海さん(85)は、いつでも避難できるよう、車に荷物をまとめておくようにしました。

本多初海さん
「スリッパ、これ大事です。向こう(避難所)に移って、靴下だと足が冷える」
(Q.それが薬)
「ぜんそくと心臓の薬があるので、それ類が全部ここに。あと何かあった時、ガラス割らないといけない」
東日本大震災以来、いつでも避難できる心づもりをしていましたが、8日は薬や携帯電話を家に忘れてしまったといいます。

本多初海さん
「冬なのでエンジンをすぐかけられないので、毎日1回エンジンをかけて車の様子見て、すぐ行けるようにしています」
カキ生産者「難しい問題」

とはいえ、備えが難しい人もいます。宮城県気仙沼市でカキの養殖をしている小松博文さん。7月のカムチャツカ半島沖地震で、いかだを結ぶロープが切れるなどの大きな被害を受けました。8日の地震で、気仙沼は震度4を記録。津波は観測されませんでした。ただ、気仙沼市も後発地震注意情報の対象地域です。

カネキ水産 小松博文代表
「大きな地震があったら、その後何度となく続く。これに対して備えろというのは難しい問題があり、どんな仕事をしていても、できるだけ早く避難できる状態を心がけている」
