補正予算案、“少数与党”政権で成立へ 国民民主が賛成方針
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 高市早苗総理大臣が国会で大きなハードルを越えられそうです。政府が提出した総額18.3兆円の本年度の補正予算案について、国民民主党の玉木雄一郎代表が賛成する方針を表明しました。

【画像】自民党との今後の連立・連携は? 国民民主・玉木代表「連立入らずとも政策実現」

補正予算案 今国会で成立へ

野党でありながら対決姿勢はなし
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玉木代表
「ガソリンの暫定税率の廃止は最後、総理やまた片山大臣にもリーダーシップを発揮していただいて改めて感謝申し上げたい」

 野党でありながら対決姿勢は微塵もなく、国民民主党・玉木代表の質問は終始、和やかムードで進みました。

玉木代表
「総理のリーダーシップを年収の壁引き上げについてもお願いしたい」

高市総理
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高市総理
「『手取りを増やす』『働き控えはもったいない』と。玉木代表の問題意識は私も共有するところです」

玉木代表
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玉木代表
「私どもの提案に前向きに答えてもらう姿勢も見えた。今回の補正予算には、我が党としては賛成する」

 笑顔で会見に臨んだ玉木代表は、補正予算案に賛成する理由として、国民民主が主張してきたガソリンの暫定税率廃止や、自賠責保険からの繰入金返還が盛り込まれたことなどを挙げました。

参院の勢力
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 与党は、衆院では過半数を確保していますが、参院は少数のままです。国民民主に加え、公明党も賛成する方向で調整しているため、参院でも過半数を大きく上回ることになります。

今国会で成立へ
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 これで補正予算案は、17日までの今国会会期中に成立することが確実になりました。

玉木代表「連立入らずとも政策実現」

電気・ガス料金の支援
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 物価高対策としては、「電気・ガス料金」を来年1月から3月まで、標準的な家庭でおよそ7000円を支援します。

 おこめ券やプレミアム商品券など、地方自治体が自由に使い道を選択できる「重点支援地方交付金」を拡充することなどが柱となっていて、公明党が要望していた「子ども1人あたり2万円の給付」も実施されます。

自民党との今後の連立・連携は?
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 自民党との今後の連立・連携について、玉木代表はこう話しました。

「必ずしも与党の連立に入らなくても、政策を実現していく姿をしっかりと見せていきたい」

キャスティングボートを握る政党
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 衆院で与党は過半数ぎりぎりの中、今回の賛成はキャスティングボートを握る政党というイメージを改めて印象付けることになりました。

野党第一党の立憲民主党は反対

安住幹事長
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 蚊帳の外に置かれた、野党第一党の立憲民主党は反発しています。

立憲民主党 安住淳幹事長
「原案のままでは我々は賛成できないと思います」

日本維新の会の馬場前代表が言及
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 日本維新の会の馬場前代表が、衆院議員の議員定数削減法案が成立しない場合の解散・総選挙に言及したことについては…。

「まるで脅しのようなことを言うのはいただけない。私も普段、態度が悪いと言われるが、そっちのほうがよほど態度が悪いのではないでしょうか」

(「グッド!モーニング」2025年12月11日放送分より)

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