人気漫才師たちが、夜の街で繰り広げる“日常会話”という名の極上漫才を、ドラマ級の没入感とエモさで魅せる新感覚番組『ヨルノマンザイ』。12月17日深夜放送の第3話(最終回)には、「M-1グランプリ2019」王者のミルクボーイが登場した。
しゃべくり漫才の猛者たちが、“芸人にならなかった世界線の自分”を演じながら、あくまで自然な日常会話として漫才を展開し、ドラマのような“エモい”映像を通して、まるで“隣の席で面白い会話を盗み聞きしている”かのような没入感で漫才を体験できる同番組。
第3話に登場したミルクボーイの2人は、芸人にならなかった世界線で“スナックの常連客”として、M-1優勝ネタ「もなか」を雑談風に披露した。日常会話のペースで展開されることで、「オカンが名前を忘れてしまった菓子」の正体を視聴者も一緒に考えながら楽しめるような、いつもとまた一味違った面白さとなっている。
芸人にならなかった世界線。クリスマスイブの夜のスナック。常連客の駒場と内海は、ママを交えていつも通り他愛もない雑談に興じていた…はずが、 駒場が体験した“不思議な出来事"の話題で空気が一変。オカンにまつわる“今年最大のミステリー"を、内海は解き明かすことができるのか――。
【ミルクボーイ 収録後インタビュー】
――撮影を終えて、いかがでしたか?
内海・駒場:楽しかったです!
内海:…でも、絶対長なると思ってたんよ俺。
駒場:(笑)まあまあまあ。
内海:だって、舞台だったら6分行かないくらいの尺のネタで、放送でも漫才部分の尺は6分ぐらいって聞いてたから、絶対無理やと思ってたんよ。20分くらい行きましたよね?
――漫才部分だけで20分超えです。
内海:どうすんのこれ!?
駒場:やっぱでもこれぐらいのペースでやった方がおもろいな。なんの話やねんこれ?って言う(笑)
内海:いやいや見てられへん(笑)
駒場:だんだん年重ねて師匠になっていったら、今日みたいなペースでホンマにええかも。15分出番とかさ。
内海:舞台上にバーカウンターみたいなん出てきて、飲みながら?
駒場:それぐらいでもええぐらいの。なんかやっぱりポンポン行くよりもじっくり考えた方が。
内海:そうやねんけど、放送尺もあるから(笑)。最初何をずっとアウターの話をしとんねんと思って。そこは早々に切り上げてくれよ!
駒場:まだ行こうとしてたけどね(笑)。ホンマの話やし。俺マジで良いアウターに出会ったと思ったから。軽くて温いで~。
内海:わかってるけど。どこでも絶対放送されへんようなアウターの話をずっとしてるから…。
駒場:ネタに入るまでちょっと談笑してくださいって言われてたから。
内海:長すぎんねん!それが6分くらいあったから。
駒場:(笑)
――今回は演技と言うか、日常会話の延長と言うか、普段の漫才とは違った形でした。
内海:なんか漫才やったら聞けなかった部分を聞けたかなという感じですね。「オカン何歳なん?」とか、そういう状況も聞けたから。ホンマは普段から聞いてみたかったんですけど、漫才って色々限られてくるから。言うてもしゃあないし。まあでも、言うたらしゃあないというのが普段の会話なんやけどね。
駒場:うん。今回の形だとオトンの意義もわかってくるし。ちゃんと雰囲気を説明できた。「こういう感じで言ってるんですよ」っていうのを漫才でもお客さんに思って欲しい。
内海:たしかに。普段の漫才でも今回の感じにしようかな。今回オトンが出てきた時、ホンマにその気持ちになったから。「オトンが出てきてくれたってことは、答えがわかったんかな!?」って思ったんよ。「え!答え出たんちゃう!?」って。…で、「なんやねん!」っていうのがあったから。
駒場:それええんちゃう?オトン出てきた時に今はただただ「オトン!」って言ってるけど、それをもっと嬉しい感じで言うっていう。
内海:漫才に持ち帰ります、これは。
駒場:セリフ足してもいいんちゃう?「オトン!何かわかったん?」って。
内海:ああ、そうしたらその後の「絶対ちゃうやろ」が余計に…。
駒場:より効いてくる。…成長しました、企画を通して(笑)。
内海:漫才が進化したなぁ。でもそうやもんね。いま漫才中は「オトン!」は外れてる気満々で言うてたから…。
駒場:原点に立ち返って。「オトン何て言うてたん!?」…で、「絶対ちゃうやろ」。
内海:あ~、ええかも。
駒場:ホンマにええかも(笑)
――普段は今回のようにお二人で飲みに行かれることは?
駒場:2人きりではないですね。
内海:ないかなぁ。ほぼ毎日一緒にいますからね。
駒場:でも昔は、よくネタ合わせしてた大阪の喫茶店で、それこそ今回撮影したスナックみたいな感じで、ホンマにママがおられて、みたいな喫茶店で、カウンターで2人で飲む、とかはありましたけどね。
内海:そう!だからこの雰囲気は好き。
駒場:大阪の「サモア」って言う僕らがいつもネタ合わせしてた喫茶店が、夜がホンマに今回のスナックみたいにカラオケできるところなんですよ。この感じはめっちゃ似てるよな?
内海:うん。撮影中もサモアで喋ってるかのような雰囲気になりましたね、一瞬。
――今回エキストラでスナックのママにも出演いただきました。3人の掛け合いがすごく良い時ありましたよね?
駒場:それはサモアの空気感かもしれない(笑)。ママも、ほぼ笑顔でずっと見ていてくれる感じも似てるし、ホンマに同じなんですよ。
――今回披露した「もなか」のネタができたのはいつですか?
内海:M-1の年ですね。2019年。「いいのできたからM-1でやろう」という感じでしたね。
駒場:「コーンフレーク」より「もなか」の方ができたの先じゃなかった?「もなか」は4月とかにできた。
――ネタ作りはお互い話し合いながら?
内海・駒場:そうですね。
内海:一緒にネタを作ってますね。でも「もなか」はホンマLINEとかで、その当時やる気満々やったから、バイトの休憩中とかに思いついたテーマとか送ったりとか。
駒場:「こんなボケありそう」とか送り合ったりしてましたね。結構すぐできた感じで。
内海:結構早くできましたね。
駒場:良いやつはすぐできますね。「コーンフレーク」と「もなか」と、早かったです。
内海:全ネタやらして欲しいですね、この番組で。
駒場:まだまだできますけどね(笑)
内海:なんぼでもできますよ。
――こちらもお願いしたいですけど…一応、最終回というか。一旦は最終回で、反応が良ければまたできるかもしれないという。
内海:最終回!?舞台で全然ウケないネタとかこの番組で成仏させてくださいよ。
駒場:でもこの番組でやったらウケるやろうね。
――次こんな場所でやってみたいとかはありますか?
内海:でも、どこでもええんちゃう?「スキューバ」しながらとか。
駒場:話さんやろ、普段でも(笑)。「飛行機の横の席」とか、ちょっと声あんま出されへんみたいな場所でも面白そうですね。「もう着くぞ」とかもできますしね。
――今回、パラレルワールドのような“芸人にならなかった世界線”という設定でしたが、もし芸人でなかったら何をしていると思いますか?
駒場:マジで普通に「サラリーマントレーニー」やと思いますね。ただただトレーニングしているサラリーマン。オトンがそうなんで、多分ホンマに。結局それやと思うな。普通の人生。
内海:俺なんやろな~?相撲好きなんで。生まれ変わったら力士になりたいとは思ってるんですけど…。なんかわからん。力士をなんか送ったりするドライバーをやらせてもらってるかもしれん。
駒場:力士周り?
内海:力士周りのお世話をさせてもらってるかもしれんね。ホンマに。
――お二人は出会ってると思いますか?
内海:出会ってないでしょうね。
駒場:出会ってないですね多分。
内海:たしかにそういう世界線…。でもたしかに今回“芸人じゃない”と思ってやったら楽しかったね。
駒場:うん。
内海:なんか言ってたよな?設定(笑)
駒場:「僕が仕事が遅かったから、奥さんと子供は僕を置いて友達の家族とクリスマスパーティーをしに行ったから、僕はもういい」っていう、今日はその設定で(笑)。だから俺は「ゆかり」(撮影場所のスナック)に来た。
内海:(笑)。あんまようわからんかったよ、それ言われた時。いやいやでも新鮮でしたよ。
駒場:ありがとうございます。
【ABEMA】https://abema.tv/video/episode/87-1888_s1987_p58100
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