“爆弾”も製造か 台湾14人殺傷事件「犯行計画書」見つかる

台湾で起きた無差別殺傷事件で、容疑者の自宅から爆弾の材料と犯行計画書が見つかりました。(12月20日OA「サタデーステーション」)

次々と通行人らを切りつけ

駅の地下通路に立ち込める白い煙。発煙弾を投げたガスマスクの男は、さらなる凶行に及びます。600m程離れた場所でも再び発煙弾を投げ大きな刃物を手に走りだし、次々と通行人らを切りつけました。

19日午後5時ごろ、台北中心部で男に切りつけられた通行人ら3人が死亡、11人が重軽傷を負いました。台湾で起きた無差別殺傷事件。取材を進めると、被害はさらに拡大する可能性があったことがわかりました。

被害を受けた女性
「容疑者が背後に現れた時に激しい痛みが感じました。なにか濡れているなと思い、気づいたら血が出ていました」

現場近くの店員
「みんながパニック状態だったので お客さんを店内に誘導して容疑者に気づかれないようにしました」

男は、張文容疑者27歳。台北駅近くのアパートに部屋を借りていたといいます。警察が張容疑者の部屋を捜索すると…

台北警察の担当者
「発煙弾などの製造に使われた道具や材料を発見した。容疑者の最近の行動、交友関係を分析し、事件を起こした動機解明につなげたい」

「犯行計画書」や“爆弾”製造用の材料も

台湾メディアによりますと、部屋などから23本の火炎瓶や、爆弾を製造するためとみられる材料を発見。さらにパソコンからは「犯行計画書」も見つかったといいます。

事件前にも現場を下見していたという張容疑者は、事件当日に台北駅周辺の複数の建物に放火。乗っていたバイクも、その後、燃やされていました。そして台北駅近くで犯行に及んだあと、隣の中山駅方面へ向かう途中で近くのホテルの部屋に一度立ち寄り、およそ30秒で手作り爆弾などを追加したと報じられています。

兵役の手続きを妨害したとして指名手配されていたという張容疑者は、事件のあと、ビルの5階から飛び降り、死亡しました。

献花に訪れた人
「社会でこうした重大な事件が起きてしまったことを子供たちに伝え、共感力や正義感を持ってほしいと願っています」
「どうか安らかに」

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