
80代の夫婦が縛られ、現金1000万円を奪われた緊縛強盗事件。現場近くの防犯カメラには、不審な動きをする3人組が捉えられていました。
“1000万円奪う”犯人逃走中
事件直前、周辺の防犯カメラに映る3人組。現場となったのは、画面奥の住宅。手元を見ると、何かが光ります。そして裏手へ…。
住宅から出てくる人影は1人。そして2人、3人目はひどく慌てた様子で…。現場で、何があったのでしょうか。
現場は静岡県長泉町の事務所兼住宅。午前1時ごろ、80代夫婦が就寝する家に複数の男が侵入しました。
男らは夫婦の手首や口をテープで縛り、現金およそ1000万円を奪ったということです。犯人が屋内にいるなか、夫が隙を見てテープを外し通報します。
110番通報
「強盗です。相手は3、4人です。『早く金を出せ』と言われた」
夫婦にけがはありませんでした。
犯人のうち3人の男は、いずれも20代から30代で、身長170センチメートル以上の細身、目だし帽をかぶり、黒っぽい服装だったといいます。
周辺住民
「私たち月1回掃除するけど、その時もちゃんと出ている。夫が出たり、妻が出たり、きちっとした人。下がお店か事務所。業者も車が止まって出入りしていた。普段は2階(に住んでいる)」
緊縛強盗 防カメに“不審な3人組”
現場周辺では、事件があった時間帯、関連は分かっていませんが、不審な3人組が防犯カメラに映し出されていました。
画面奥に映っているのが被害にあった住宅。22日午前0時10分の防犯カメラの映像。手前の駐車場に、不審な3人の人影が写ります。
全員フードをかぶっています。しばらく3人で何かを話し合います。手元では、何かが激しく点滅しています。駐車場で4分ほど話した後、移動します。
その後、現場方面に向かう、3人の人影が見えます。これが午前0時31分ごろ。
その23分後…。1人目の人物が住宅を後に。いったん右に向かいかけますが、辺りを見渡し、逆方向である、画面奥へ。かばんを持っているようにも見えます。
そのすぐ後、2人目の人物が外に。その直後、3人目の人物はかなり慌てた様子で同じ方向へ走ります。
防カメは警察も確認
午前1時1分。被害者の夫から通報があった時間を迎えます。
現場を後にした数分後、車が1台現場周辺に止まります。
すると1人、また1人…合わせて3人が再び、現場に戻ります。その後、車は現場を後にします。
午前1時8分、パトカーが現場に駆け付ける様子も見えます。その後、現場から遠ざかる3人の人影が見えます。
この防犯カメラは、警察も確認していったそうです。現場の住宅は、窓ガラスが割られた形跡などはなかったそうです。
元警視庁刑事 吉川祐二氏
「20代から30代の若い人たち、若い者たちの犯行ということですね。そして一瞬にして素早く、短時間でことを犯す。そのことから、計画性も認められるし、いわゆる闇バイトで寄せ集められた素人集団の事件のよう」
