高額療養費の自己負担額引き上げ案の詳細が明らかになった。所得区分によっては、最大で現在の額の38%の引き上げとなる。
【映像】最大38%引き上げ!月の自己負担上限額(年収別一覧)
自己負担の上限額は、来年8月から2年かけて所得ごとに引き上げられる。
負担が増える割合が最も大きいのは年収およそ650万から770万円の人で、上限額が現在の8万100円から11万400円に増加する。年間で負担する額の上限が新たに設けられるなど一定の配慮も見られたが、患者団体やSNS上では怒りの声も上がっている。
この問題について、経済愛好家・コラムニストの肉乃小路ニクヨ氏は「高額療費制度は大きなセーフティーネット」としたうえで、次のように述べた。
「働いている世代にとっても、高額療養費制度はとても大事な制度。この世代は、収入はあるとしても、子育てなど色々と支出が膨らむ。収入はあっても医療費の自己負担上限をある程度抑えておいた方が、生活には支障が出にくい。この引き上げは、もうちょっと慎重に考えてほしい」
(『わたしとニュース』より)

