雪で事故続出 カメラが捉えた事故の瞬間 強烈寒気が帰省ラッシュ直撃

帰省ラッシュが始まる中で続く、高速道路の通行止め。多重事故の現場では当時、雪が降っていました。“強烈寒気”の影響は各地で…(12月27日サタデーステーションOA)

60台以上が絡む多重事故 事故発生直後の映像

事故から、およそ24時間が経過した27日午後7時すぎ。サタデーステーションのカメラがとらえたのは、焼け焦げたようなものを荷台に積んで、走っていくトラックです。このトラックは、関越道の通行止めとなっている区間からやってきました。26日午後7時半ごろ、関越道の水上(みなかみ)インターチェンジ付近で発生した、67台が絡む多重事故。炎上している車もあります。これは事故現場近くの住宅地で撮影された映像には、火の手がさらに強まっているのが確認できます。

事故現場の近隣住民
「ドンという音がして雪が落ちたのかと思って外に出たら真っ赤に燃えていた。何回もずっとドカン!と爆発が続いていました」

事故原因は? 事故当時は大雪警報

事故現場の先頭部分は、車体が折り重なっている状態で、まだ車としての原形を留めていますが、被害が大きい後方部分は、ほとんどの車が焼け焦げています。計20台の車が燃えたといいます。事故があった現場付近は大きなカーブになっていて、警察によると、中型トラックに大型トラックが衝突したのをきっかけに、次々と後続車が巻き込まれていったといいます。

事故に巻き込まれたドライバー
「視界悪くて、(事故の)発見がみんな遅れた」

みなかみ町では、26日未明に0センチだった積雪が、夜には26センチ。事故当時は大雪警報が出されていました。

復旧めど立たず 近隣や観光に影響拡大 

事故現場周辺の住宅地で作業していたのが事故の消火活動に参加した消防団。

消防団員
「昨晩消火活動をして防火水槽が空になったので、給水を行っています」

消火活動で、この地域にある2つの防火水槽の水を使い切ったため今後の有事に備え、水を蓄えていました。関越道は群馬県の月夜野インターと新潟県の湯沢インター間が上下線で通行止めとなっているため、湯沢インターチェンジの入り口では次々と車がUターン。スキーなど観光で訪れていた外国人観光客は、事態を知らずに、困惑した様子でした。月夜野インター近くの道の駅でも困惑した観光客がいました。

通行止めの影響受けた観光客
「新潟方面に行って雪を見て温泉行きたかったけど、途中で降ろされたのでどうしようという感じです」

NEXCO東日本によると、通行止めの解除の見通しは立っておらず、相当な時間を要する見込みとしています。

“強烈寒気”で事故急増 瞬間映像

運転手
「吹雪で見えなくなった。側溝に落ちた」

取材班が入手したのは、新潟で発生した雪による事故の瞬間映像。猛吹雪の中、走行していると突然、轟音と共に車が停止。事故車は半分近くが雪に埋まっていました。

運転手
「何が起きたのかわからないのが率直な感想。吹雪で前が見えなくて、気づいたら落ちていた」

新潟妙高市では、26日だけで積雪量が48cmも増加しました。取材班が遭遇したのが、事故による立ち往生です。新潟県妙高市と長野市などを結ぶ大動脈、国道18号。進んだ先には、不自然に止まったトラックが3台ありました。26日は新潟のJAFによる事故対応だけでもおよそ100件にのぼりました。

物流支える雪対策

富山市を出発し、山形県の酒田市まで、休憩を取りながら翌日の午前10時までに年始用の荷物を運ぶドライバーを取材。出発した26日は、富山県に大雪警報。日本海側を中心に暴風の予報。取材した運送会社では、トラックの現在地を24時間リアルタイムで把握。通行する道路を先読みし、道路状況や気象状況に応じて、ルートの変更指示をするといいます。
さらに、スノーワイパーも装備するなど、雪対策をいくつも重ね、定時に荷物を届けることができました。

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