『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)が1月9日に放送され、乳がんの手術を控えた女性が、自身の一部をアートとして残そうとする感動的な様子が描かれた。
視聴者から寄せられた依頼にもとづいて、探偵局長が部下の探偵たちを野に放ち、世のため、人のため、公序良俗・安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に調査追求する同番組。今回の「乳がん手術の前におっぱいアートを作りたい」は、千葉県の女性(46)から寄せられた次のような依頼だ。
『私は今年の8月に乳がんの診断を受け、1月に右胸の全摘手術を受けることが決まりました。病気をきっかけに長く交際していた彼と9月に結婚しました。夫の支えもあり、徐々に心の整理がついてきましたが、46年間日常を共にしてきた体の一部であるおっぱいがなくなった時、自分はどうなってしまうんだろうと心配です。そして何より、私以上にショックを受けている夫を元気づけたいのです。夫のためにもおっぱいを別の形で残せないか。プロに写真を撮ってもらおうかとも思いましたが、おっぱいの写真を家に飾るのはなんだか気恥ずかしく。そこで、いろんなアーティストさんに私のおっぱいをモデルにした作品を作ってもらえないでしょうか。素敵なおっぱいアートを家に飾れば、夫も元気になると思うのです。よろしくお願いします』
この依頼を受け、松井ケムリ探偵が調査を開始した。依頼者は、5月にしこりに気づき、初期段階ではあったものの将来の再発リスクを考えて全摘を選択したという。病気が判明してから「頑張れる力が欲しい」と、長く交際していた男性に結婚を申し込み、9月に入籍したばかりだった。自分以上に落ち込んでいる夫を勇気づけるため、「家に飾れる太陽のようなおっぱい」を制作したいと語った。
この願いを叶えるため、3Dプリンターエンジニアの毛利さん、木工作家の岩村さん、彫刻家の吉田さん、そしてかつて番組に依頼者として出演したこともある漫画家の西炯子先生という4人のプロが集結した。
制作では、3次元スキャナで立体データを読み取るなど最新技術も駆使された。毛利さんはエンジニアらしく「物理的に明るく」光る作品を、吉田さんは日本神話の太陽神「アマテラス」を、岩村さんは健康長寿の花言葉を持つ「ケヤキ」を用いた作品を、そして西先生は光が当たっているような配色を施した作品を、それぞれ情熱を込めて作り上げた。
完成した4つの作品を自宅で夫と共に確認した依頼者は、その美しさに「大事なおっぱいを残してくれてありがとうございます」と涙を流した。夫も、妻に寄り添う自分自身の姿が彫り込まれた彫刻作品などを見て深く感動していた。夫からは、不器用ながらも「何があっても一緒に病気と闘う覚悟はできている」という愛の詰まった手紙が送られ、夫婦は前を向いて歩み出す決意を新たにした。

