
富士山をバックに観光客が記念撮影をしています。実は立ち入り禁止の凍った湖の上です。割れて落ちたら、命に関わる危険な行為が相次いでいます。
危険行為に「落ちたら死ぬぞ!」
観光客が歩いているのはスケート場ではなく、凍った湖の上です。
早朝から多くの観光客が訪れていたのは、朝日が照らされ赤く染まった「紅富士」を望むことができる山中湖。しかし、撮影に夢中になった観光客が、凍った湖面に立ち入る危険行為が続出。さらには、無防備に寝転ぶ人までいました。
同じ富士五湖の河口湖では、過去に当時8歳の小学生が凍った湖面で遊んでいたところ、氷が割れて転落した死亡事故も起きています。
こうした状況に、毎朝周辺では見回りが行われています。
山中湖駐在所 ふれあい連絡協議会
天野猶治会長
「危ない。落ちちゃうから。写真撮りたいのは分かるけど命が大事だから」
沖のほうへ移動する前に注意喚起。しかし、一人が立ち入ると他の観光客もつられるように…。
天野会長
「絶対氷の上にあがらないでください」
なぜ、こんな危険を顧みず、湖の上へ入るのか。
湖面に立ち入った人
「好奇心ですね。あんまり氷の上に乗ったことなかったので」
「分厚いところもあったけど、パリッというところもあった。ちょっとヒヤっとしました」
「(Q.落ちたら死ぬ可能性もあるが?)えっ、知らなかったです、死んじゃうとは」
周辺には、注意喚起の看板を20カ所以上設置していますが、立ち入るのは日本人だけではなく、外国人観光客も…。
湖面に立ち入った観光客(中国から)
「(湖で)氷を見たことない。とても美しい」
「(Q.注意されて?)恥ずかしい」
凍結した湖に…観光客が立ち入り
この景色を生み出すのが、マイナス10℃近くまで冷え込んだ気温です。一見、頑丈な氷に見えますが、ただ氷の状態は薄く危険でした。
天野会長によると、先月中旬まで湖はまだ凍っていなかったといいます。
天野会長
「先月20日以降から徐々に冷えてきて、向こう岸から凍り始めた」
先日の“最強・最長寒波”とともに、湖周辺の気温も急降下。最低気温マイナス10℃を下回る日が続き、ここ数日の寒さで凍結が進みました。
天野会長
「(マイナス)2桁にならないと、湖は凍らない。それが1週間続いた」
「(Q.(氷に)いつごろから?)1月30日くらいから」
実際、最も冷え込む夜明け前から立ち入る観光客が相次いでいました。
凍った湖面で両手を広げ、ポーズをとる観光客の姿が…。
以前はアイススケートができるほど氷が分厚かったそうですが、2006年に全面結氷して以来、湖面の立ち入りは禁止となりました。にもかかわらず、薄い氷の上を歩く人が後を絶ちません。
さらに今年は雨不足で水位が低下。
天野会長
「本来は水はここまである。岩まで。(水が)ここまで下がることは、急に深くなること」
2年前の同じ場所から見てみると、水位が激減している様子が分かります。
天野会長
「氷から落ちたら、腰ぐらいまで深さがある。落ちた時に心臓まひに…。朝が一番(氷が)多い。日中は岸辺(の氷)が溶ける。(日中は)氷が薄いなと感じる」
しかし、午後になっても…。徐々に氷も解け始めているころですが、観光客が氷の上に立っています。
午後になり気温は上昇。朝との温度差は14℃近くとなり、湖面はより危険な状態に。そんな薄い氷の上を歩く観光客は気にする様子はありません。氷を踏みつけ、破壊する人もいました。
湖面に立ち入った観光客(中国から)
「少し危険だとは知っていましたが、一歩踏んでみると、氷はかなり厚くて安全だった」
「(Q.看板には『氷の上を歩かないように』と?)ごめんなさい」
天野会長
「音がする時は沈む寸前。この時期は、のぼらないように」
(2026年2月2日放送分より)
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