
8日に投開票を迎える衆議院選挙。
【画像】自・維で300議席超の可能性…「円安でホクホク」発言に各党は
朝日新聞社が行った中盤情勢調査では、自民党が単独で過半数を大きく上回る勢いで、日本維新の会とあわせて、与党で300議席以上を獲得する勢いがあることがわかりました。一方、中道改革連合は、公示前の議席から半減する可能性もあるということです。
こうしたなか、高市総理が、自民党候補の応援に立った週末の演説会での発言が波紋を広げています。

自民党 高市早苗総裁(1月30日)
「いま“円安だから悪い”と言われるが、輸出産業にとっては大チャンス。食べ物を売るにも、自動車産業も、アメリカの関税があったが、円安がバッファー(緩衝材)になった。ものすごく助かりました。円安で、もっと助かってるのが、外為特会の運用。いま“ホクホク状態”です。だから、円高がいいのか、円安がいいのかはわからない」

円安のメリットを指摘した高市総理。為替介入の資金となる外貨建ての資産『外為特会』も運用益が増えていて、剰余金は去年、過去最大を記録しています。その反面、円安には、食料品やエネルギーの価格上昇を招き、物価高に拍車をかける負の側面もあります。演説で、そのデメリットには、触れませんでした。

円安を容認するかのような高市総理の言葉は、その日のうちに、海外メディアも発信しました。
発言から一夜明けた1日、高市総理はSNSを更新し、「円高と円安のどちらが良くてどちらが悪いということはなく、『為替変動にも強い経済構造を作りたい』という趣旨だった」と補足。国内投資の必要性を強調しました。

中道改革連合 野田佳彦共同代表(1日)
「円安が進んで、家計簿を見て、ホクホクしてる人いますか。スーパーの値札を見て、ホクホクしてる人いますか。資材の調達コストがどんどん大きくなって、ホクホクしている中小企業の経営者がいますか。いないんじゃないですか、皆さん。生活者ファーストの政治が、今回は、日本のど真ん中に来なければいけない。きのうの高市総理の発言を聞いて、改めて、思いました」

共産党 田村智子委員長(1日)
「いま、赤字国債をどんどん出して、これで異常円安なんですよ。物価高騰に拍車かけますよ。食料もエネルギーも残念ながら、外国に頼っていますから。輸入に頼っていますから。こんなに物価高で大変なときに、自らもたらしている異常円安に、何の反省も、心の痛みもない。暮らしの苦しさが、こんなにわからないのかと、怒りを抑えることができません」

日本維新の会 吉村洋文代表(1日)
「今回の選挙でも、自民党だけではできません。社会保障改革できない。だからこそ、僕たちが入ってやる。今回の解散総選挙においても自民党だけではできないことたくさんある。だからこそ、日本維新の会、必要なんです」
連立のパートナーは、総理の発言に理解を示しました。
日本維新の会 吉村洋文代表(1日)
「高市総理もおっしゃっていた為替、これ変動は当然するもので、為替の変動に、できるだけ左右されない強い経済をつくりたい趣旨だったと。その通りだと思います」

週が明け、2日の外国為替市場では、円を売る動きが強まり、一時、1ドル=155円台半ばまで下落。先月下旬には、日本とアメリカが為替介入の準備とされる“レートチェック”を行ったのではないかとの見方が広がり、1ドル=152円台まで上昇する局面もありましたが、再び、円安が進行した格好です。

社民党 福島みずほ党首(2日)
「総理の周りには、円安で、輸出大企業ばっかりで、ウハウハ、ホクホクする人ばっかりなんですか。庶民は、国民は、ボロボロですよ。あまりの円安・物価高で、ボロボロじゃないですか」
その物価高。各党、街頭で力を込めます。

国民民主党 玉木雄一郎代表(2日)
「いまの現役世代が置かれている状況がどうかというと、たぶん皆さんの多くも感じていると思う。一生懸命、働いても、働いても、労使が努力して、何とか賃上げしたって、その上げたものは、ほとんど税金と保険料で持っていかれて、手取りが、ちっとも増えない。それに、この物価高ですよ。だから『手取りを増やそう』と訴えてきました。その、意味するところは、負担の世代を、希望の世代に変えたいからです。不安の世代を、安心の世代に変えたいからです」

れいわ新選組 高井崇志幹事長(2日)
「1つを除いてすべての党が、消費税、廃止、もしくは減税を訴えるまでになりました。れいわ新選組が、そして、支えてくださる皆さんが、国会を動かしたんです。政治を動かしたんです。本気で消費税廃止を、7年間、ひたすら訴えてきたれいわ新選組にやらせてください。この仕事をやり遂げさせてください」

参政党 神谷宗幣代表(2日)
「この30年間で、株主への配当は8倍から10倍くらいになっている。8倍から10倍。皆さんの給料はどうですか。会社員や公務員の給料は、そんなに上がりましたか。横ばいですよ。世界の物価が上がっているから、その波が日本にもやってきて、物価高だけど、賃金が追いつかないから、みんな苦しいんですよ。どうすればいいか、国民を救うのに。株主の配当を減らせばいいんですよ」

減税日本・ゆうこく連合 河村たかし共同代表
「元祖減税、元祖減税、もう一回言ったろか、元祖減税。ほかの政党がいま、減税だと言ってるけど嘘。もうころっと変わって、財務省の言う通り、なります」

日本保守党 百田尚樹代表
「減税、待ったなし。間違った再エネ政策、これもただちにストップ。しかしながら、私はこの選挙戦の途中から、大事なもの一点だけしぼろうと。それは何か、移民問題です」

チームみらい 安野貴博党首
「いまの、物価高の1つの原因は、円安だと考えております。例えば、エネルギー価格、石油の価格を見ていると、ドルベースでは価格が下がっているにもかかわらず、円ベースでは高止まりしてしまっている」
