
週末を挟んで、金や銀の価格が世界中で急落しました。東京でも、店に急ぎ金を売りに来た人の姿がありました。金の上昇トレンドは終わったのでしょうか?
きっかけは次期FRB議長か
週明けの2日、日本での金の店頭小売価格は1グラムあたり2万5287円となり、先週末にくらべて14%を超える大幅下落となりました。
東京・銀座で貴金属の買い取りを行う店には、ニュースを聞いた客から問い合わせが相次ぎました。
まねきや 買取アドバイザー
大峰健志氏
「弊社のコールセンターでも予約や問い合わせが非常に多くなっていて。下落しきる前に売り急ぎたいという方が多くいる」
店頭には、急いで売りに来た人の姿もありました。
金の指輪を売りに来店した人(60代)
「もう少し待っても(価格の変動は)分からないじゃないですか。まあ、今よりも下がるのは嫌よね」
30代の男性は、価格の動きを見て売却を決めたといいます。
「1年前も1万3000円くらいまで値段が上がって、すぐに売らないと思って。3万円ぐらいになって(今こそ)売っちゃったほうがいいと」
今年に入って、2万4000円台からわずか1カ月で5000円余り上昇し、先週、史上最高値を更新していた金価格。しかし、週を挟んでこの上昇分がほぼ帳消しになった形です。
金融・貴金属アナリスト
亀井幸一郎氏
「次のFRB議長にタカ派的な利下げに反対するような人が座るということをきっかけに、これまですごく買い付けていた関係筋の人たちが、一斉に買っていたもの(金)を売り始めた。表層雪崩みたいなものが起きた」
これまでトランプ政権を巡る地政学リスクやアメリカ金融政策の先行き不透明感から、ドルの信頼が揺らぎ、金市場に資金が流入していました。
しかし、次期FRB議長に選ばれたのは、利下げに消極的ともみられるケビン・ウォーシュ氏でした。
この人事をきっかけに金利のつかない金の魅力が弱まり、金市場から資金が流出する逆回転が始まったといいます。
再び価格上昇の可能性も
金だけにとどまらず、影響は銀価格にも及びました。先週末に比べ下落率は34%を超え、過去最大となっています。
果たして、貴金属の価格高騰の流れは終わったのでしょうか?
亀井氏
「(国際情勢の不透明感から)新興国の中央銀行、例えば中国の中央銀行やインドの中央銀行などが外貨準備として持つ。ここまで金を買ってきた理由は、実は何も変わっていない。再び価格上昇というのは再開されるのではないか」
(2026年2月3日放送分より)
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