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【映像】1分間に660枚を開票する様子(実際の映像)
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 ニュース番組『ABEMA Morning』では、衆議院選挙までの期間、投票前に役立つ情報をお届け。今回は、投票所で手にする「投票用紙」。一見すると普通の白い紙だが、実は日本の選挙制度を支える驚きの技術が隠されていた。

【映像】1分間に660枚を開票する様子(実際の映像)

■触るとわかる「ツルツル」の正体は?

 投票所で用紙に触れた際、独特の滑らかさを感じたことはないだろうか。実は、投票用紙は一般的な木材パルプを原料とした「紙」ではない。その正体は、株式会社ユポ・コーポレーションが開発した「ユポ」と呼ばれる合成紙だ。

 プラスチックのフィルムを主原料とするこの素材は、水や汚れに強く、選挙ポスターやカードゲームのプレイマットなど、耐久性が求められる場面で広く採用されている。

■驚きの復元力!「勝手に開く」から早い

 ユポには、「紙に近い質感で鉛筆でかける」「折り曲げてもすぐに開く」「耐水性が優れている」「破れにくい」「環境に配慮した素材」「リサイクルできる」といった6つのメリットがある。

 特に注目すべきは、その「弾力」だ。実際に一般的なコピー用紙とユポの投票用紙を半分に折って並べ、同時に手を離してみると、その差は一目瞭然。コピー用紙が折れ曲がったままなのに対し、投票用紙は「ぴよんっ」とバネのように跳ね返り、すぐに開いた状態に戻る。この「折ってもすぐ開く」特性こそが、即日開票を支える立役者なのだ。

■毎分660票を捌くハイテクマシン

 開票所では、株式会社ムサシが開発した「自書式投票用紙読取分類機」が活躍する。この機械は、手書き文字を毎分660票という驚異的なスピードで判別し、候補者や政党ごとに分類。

 もし用紙が折れ曲がったままであれば、機械詰まりの原因となり、この速度は維持できない。「折ってもすぐ開く」というユポの特性が、機械による高速処理を可能にし、日本の迅速な選挙制度を支えているのだ。

■急な選挙でも「間に合わせる」職人魂

 ユポ・コーポレーションによると、いつ突然選挙が行われることになっても対応できるよう、常に一定の在庫を確保しているそうだ。

 戦後最短の衆院選と言われた今回も、担当者は「無事に間に合った…」と胸をなでおろしていたとのことだ。

(『ABEMA Morning』より)

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