
氷点下20度を記録しているウクライナでは、1週間の攻撃停止が行われていました。全面侵攻以来、幾度となく続けられてきたロシアによるインフラへの攻撃ですが、今回の戦闘再開でもエネルギー施設を破壊。極寒の中で、市民の生活が奪われる事態となっています。
【画像】首都キーウの発電所を破壊…氷点下の街が“電力喪失”ロシアのインフラ攻撃
“停戦終了”待たず インフラを破壊
先週のトランプ大統領。

アメリカ トランプ大統領
「プーチン氏に直接、キーウなどの都市を1週間は攻撃しないよう求めた。寒いどころか、記録的に寒いのだ。彼は同意した」

寒波を前に「1週間の停戦に合意した」と発表してから5日。今年最大規模の攻撃はミサイル70発、ドローン450機を超えました。インフラ施設への攻撃で電力は途絶え、マイナス20度になることもある寒波が人々を襲っています。
3日にキーウを訪れていた、NATOのトップは、攻撃を受けた火力発電所を視察していました。

NATO ルッテ事務総長
「一般市民を混乱と恐怖に陥れ、民間インフラを破壊するのが狙いです」

4年弱、冬の寒さを“武器”としている、ロシア軍。トランプ大統領と約束した停戦の発表から1週間を待たずして、インフラ施設を中心にした攻撃を再開させました。
電力不足で、炊き出しには列が。

二児の母
「一日中、停電で、子どもの食事も作れません。誰もが似たような境遇です」

夜には-20度になることがあるウクライナの人々にとって、インフラが途絶えることは、命に直結する問題です。

年金生活者
「どこに停戦が?『1週間の停戦』と言いながら、3日後には激しい攻撃ですよ」
キーウ市民
「ロシアは、この天候を利用して恐怖心を植え付けているのです」
ゼレンスキー大統領は。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシアは1週間を7日間ではなく4日間と見なしているか、それとも戦争を継続させるために極寒期を待っていたかです」
ロシアは「停戦は1日に終了した」としていて、トランプ大統領は停戦が失敗したと思われないよう必死です。

アメリカ トランプ大統領
「先週日曜から今週日曜まで停戦していた。激しい攻撃が再開したが、約束は守られた。極寒の1週間はかなり長い。我々は何でも構わなかった」

日本時間4日午後から、UAEの首都アブダビではアメリカ、ロシア、ウクライナの3者協議が始まりました。その協議を前にした攻撃に、ロシアは「和平を進める意思がない」というのが大方の見立てです。
ISW(3日)
「今回の攻撃で、ロシアは一時停戦を戦争の沈静化やアメリカ主導の和平交渉へと進める意思が皆無だったことが示された」
