6日、トヨタ自動車は、佐藤恒治社長の退任と2026年4月1日付の新体制を発表した。次期社長兼最高経営責任者(CEO)に就任する近健太氏は、会見でその胸中を語った。
近氏が人事案策定会議の役員から今回の役割変更を打診されたのは1月中旬のことだという。近氏は「正直、大変びっくりしまして、頭の中が真っ白といいますか。お話を伺ったとは思うんですけど、あんまりよく覚えていない」と、想定外の事態に直面した当時の心境を明かした。
近氏は自身の強みとして、ソフトウェア開発を手掛ける「ウーブン・バイ・トヨタ」での経験を挙げ、徹底した情報共有やアジャイルな開発手法など、ハードウェア中心のトヨタとは異なる視点を社内に取り入れていく姿勢を見せた。
「外部から見たトヨタ」について問われた近氏は、「トヨタのすごいなと思うところ、逆に『ちょっとな』と思うこともいっぱいありました」と語った。司会者から「トヨタの『ちょっとな』と思うところについて突っ込んで聞かれると「過去のやり方、過去の方程式にどうしても頼ってしまう。これは今のビジネスをより良く改善していくためにはすごく重要なことだと思うんですけど、新しいことって意味では少し違ったやり方をしなくちゃいけないんじゃないか」と独自の視点で切り込んだ。
「今のダメ出しはいかがか?」と聞かれた佐藤氏は苦笑いをしながら「その通りだと思いますし、外から見ないと分からないことっていっぱいありますよね。悪気なく偉そうだったり。機能軸が本当に強い会社なので、オペレーションをやっている一人ひとりに悪気がなくて全員が頑張っているんだけど全体最適というか、横の連携が時々弱くなってしまっている」と同調し、近氏の客観的な視点が「大きく変えていく原動力になる」と期待を寄せた。
新社長に就く近健太氏は長年にわたりトヨタの財務・経理部門の中核を担うとともに、2019年には先進技術開発カンパニーのエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務め、2023年からは「ウーブン・バイ・トヨタ」の代表取締役兼CFOを歴任してきた。
(『ABEMA NEWS』より)

