27日午後の木原稔官房長官の記者会見で、高市早苗総理の国会での皇位継承をめぐる答弁についての質問が相次いだ。
記者が「高市総理は午前中の予算委員会で、皇位継承を巡り『有識者会議の報告でもそうなっているが、皇統に属する男系の男子に該当するものに限ることが適切とされている』と答弁した。一方、2021年の有識者会議の報告書では『悠仁親王殿下の次代以降の皇位の継承については、将来において状況を踏まえた上で議論を深めていくべき』として、将来的な皇位継承策までは示していません。政府として高市総理の予算委員会での答弁は適切だと考えるでしょうか。また、政府としての皇位継承の在り方についてあらためて見解を伺います」と質問。
木原長官は「政府の有識者会議の報告書ですが、養子制度については『養子となり皇族となる者は、皇統に属する男系の男子に該当する者に限るということが適切であると考えます』となっています。予算委員会における自民党の小林政調会長の、今般の皇室典範改正についての質問に対する、ご指摘の『皇統に属する男系の男子に該当するものに限ることが適切』との総理答弁は、これを踏まえた上で行われたものであります」と答えた。
続けて「皇位継承については、政府の有識者会議の報告書で『悠仁親王殿下までの皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない。また、悠仁親王殿下の次代以降の皇位の継承については、将来において、悠仁親王殿下のご年齢やご結婚等をめぐる状況を踏まえた上で議論を深めていくべき』としておりまして、政府としてはこれを尊重しているところであります」と述べた。
これに対し別の記者が「総理が今回『男系男子に限ることが適切』との考えを示されたのは、今後皇位を継承される方のことではなく、皇族数確保のための養子となる方のことを指すという理解でよいか」と質問。
木原長官は「先ほど申し上げた通りですが、政府の有識者会議の報告書、これを踏まえた上で行われたものであります」と答えた。
さらに別の記者が「総理は過去の女性天皇の否定はしないとおっしゃったが、そうなると有識者会議では悠仁殿下の後の世代についてはこれから議論するということだが、もし将来女性天皇が誕生することになれば、それについては否定するということか?」と質問。
木原長官は「質問の趣旨が明確ではないんですが、養子制度については、政府の有識者会議の報告書の『養子となり皇族となる者は、皇統に属する男系の男子に該当する者に限ることが適切である』という報告書を踏まえておられるということになります」と答えた。
記者はさらに「総理は過去の女性天皇について、男系男子の原則から外れるが、それについて述べることは不敬であるので述べないとおっしゃったんですが、将来の男系女子についてはどうか?」と質問。
木原長官は「今いろいろと仮定のお話をされていますけども、仮定の質問を一つ一つ答えるということは避けたいと思います」と述べた。
高市総理は27日午前、国会で、自民党の小林鷹之政調会長の「今般の皇室典範の改正について、私自身は男系継承を前提としなければならないと考えておりますけれども、この点についての高市総理の見解をお聞かせください」との質問に、「皇室典範は『皇位は皇統に属する男系の男子がこれを継承する』と定めています。過去には10代8方の男系の女性天皇がいらしたことは歴史的な事実ですから、過去の女性天皇を否定してしまうということは不敬に当たると考えております。他方で男系でない方が皇位を継承したことは、すなわち皇位が女系で継承されたことは1度もないんですね。ですから有識者会議の報告でもそうなっておりますけれども、皇統に属する男系の男子に該当するものに限ることが適切とされています。政府としても、私としても、この報告を尊重いたしております」と答弁した。(ABEMA NEWS)
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