
神奈川県のマンションで、大規模修繕を行う場に住民になりすました業者が潜入していた問題。神奈川県警が潜入した2人と業者の社長を偽計業務妨害などの疑いで書類送検しました。
工事受注で議論を誘導か
マンションの住民の静止を振り切り、逃走する男性。この少し前、逃走した男性は「あなた誰ですか?」と住民に問い詰められていました。
修繕委員
「居住者の○○さんとは違うんじゃないかという情報が来ていて」
男性A
「失礼じゃないですか」
首都圏のマンションで去年5月に行われた住民の会議に潜入したのは、大規模修繕工事を専門とする業者Xの社員2人です。
神奈川県警は24日、男性2人とXの社長合わせて3人を詐欺未遂と偽計業務妨害の疑いで書類送検したことが分かりました。
住民になりすまして会議に参加し、修繕工事を受注できるよう誘導した疑惑が持ち上がっています。
書類送検された男性
「特定の業者になるように仕向けたり、業務を妨害するようなことはしていません」
容疑を一部否認しています。
番組が取材した業者Xの幹部は「会社の指示」で社員が住民の会議に参加したことを認めました。
この社員は業者の比較資料を作成していて、住民の一部は情報を操作されたと指摘します。
管理組合関係者
「犯人(男性A)が作った比較表があって、その比較表の中で彼らが関係する会社だけが、条件を満たす形で情報が捏造(ねつぞう)されていました」
議論した修繕計画を白紙に
住民によると、比較表では業者Xに都合の良い元社員が代表を務める会社などに○が並びます。
一方、×が付いた会社をよくよく調べると、条件を満たしているのに×が付いていたといいます。
業者X幹部
「(Q.比較表を捏造した疑惑は?)絶対にないです。 1人で作れないので。入力作業は1人かもしれないが、2人で並んで入力作業をした方もいる」
「(Q.契約内容に問題はなかったというのは絶対的な自信が?)本人らが偽計業務妨害とか、マンションの方から言われている内容については絶対にありませんとは言い切れない」
捏造はないと強く否定します。
業者Xの社員2人にかかるのは3つの容疑。住居侵入については逮捕後、釈放され処分保留の状態です。
Xの社員は住民になりすまして積極的に発言していたため、このマンションではおよそ1年間議論してきた修繕計画を白紙に戻すことにしました。
今回、書類送検された偽計業務妨害の容疑について、専門家の元検事・郷原信郎弁護士はこうみています。
「マンションの管理組合の大規模修繕工事の発注の業務がどのように妨害されたのか、実際に。妨害というものの中身を明らかにしないといけない。どういうふうに妨害されたのか、何をもって妨害されたというのか。そこが一つのポイントになるのではないか」
(2026年2月28日放送分より)
