トランプ大統領/ハメネイ師
【映像】イラン攻撃 国際情勢ウォッチャーの解説
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 イスラエルによるイランへの攻撃をめぐり、最高指導者ハメネイ師の事務所近くで爆発があったとの情報が伝えられた。なぜこのタイミングでイランへの攻撃が行われたのか?国際情勢ウォッチャーの武隈喜一氏に聞いた。

【映像】イラン攻撃 国際情勢ウォッチャーの解説

 武隈氏は「ハメネイ師を直接的に狙ったかどうかは別にしても、中枢部それから指導部を狙っていったのは間違いない」との見方を示した。また、テヘランだけでなく複数の都市で爆発音が確認されている状況について、「イスラエルとそれからアメリカが今、2隻の空母打撃群が展開しているが、それを使えば、一度に複数のミサイル攻撃をかけることは可能」と指摘。

 攻撃のタイミングについては、前日にスイス・ジュネーブで核協議が行われた点を挙げ、「イランがやっぱりアメリカが突きつけた交渉の条件というのを最後まで、飲まなかった」「核の放棄についても当然イラン側はこれを拒否したから、最終的に攻撃に踏み切った」との見立てを語った。一方で今回の動きは「ある種の砲艦外交」の“現代版”にも見えるとして、「最初から攻撃を前提としてやっていたのかもしれない」とも述べた。

 今後の焦点として武隈氏は、イランの反撃の規模と対象を挙げた。「これまでのような抑制的な攻撃ではなくて、本格的に米軍基地やそれからイスラエルに対して攻撃を仕掛けるという可能性もまだ残っている」とし、軍部が「どこへどれだけどう狙うか作戦を練っている」段階だと説明した。

 さらにホルムズ海峡の封鎖については「最後の最後の手段」とし、「攻撃をされたからといってすぐにホルムズ海峡封鎖ということにはおそらくならないだろう」との見方を示した。封鎖に踏み切った場合は「世界経済にはものすごく大きな影響」「日本に来る石油の9割ぐらいはここ通ってきているため日本にも大きな影響」と述べた。

 核開発をめぐっては、過去の空爆でも「何か月程度の遅れしか出てないのではないか」という見方があるとして、「イランとしては核を手放す気はないだろう」と指摘。「政権の転覆、政権の交代がなければ、イランは核開発を続けていくだろう」と話した。

 また番組中には、イランの報復攻撃が始まったという情報も伝えられ、武隈氏は「いざ攻撃された場合には、どういう反撃をするかというのはイラン側も考えていたはず」と述べた。(ANNニュース)

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