
アメリカ・トランプ大統領は、イランへの攻撃で、イランの最高指導者・ハメネイ師が死亡したと明らかにしました。トランプ大統領は自身のSNSで「歴史上、最も邪悪な人物の一人であるハメネイ師が死亡した」と投稿しました。
「ハメネイ師の拠点を破壊」
アメリカ中央軍が公開した映像では、ミサイルが発射され、軍事施設などの標的が大きく破壊されます。
悲鳴が上がり混乱に陥っているのは小学校です。
イラン国営メディアによると、南部の街・ミナブで、女子小学校にミサイル攻撃があり、これまでに女子児童ら85人が犠牲になったということです。建物のがれきの下にまだ取り残されている子どもがいるとも伝え、死者の数はさらに増える可能性があります。
イラン アラグチ外相(SNSで)
「児童がたくさんいる日中に攻撃され、何十人の罪のない子どもたちの命が奪われました。イラン国民に対するこれらの犯罪は決して許されません」
CNN速報
「CNNに大きな速報が入りました。イスラエルが、いわゆる先制攻撃をイランに対して仕掛けました」
日本時間先月28日午後、イランの国営メディアは「首都テヘランで少なくとも3回の爆発があった」と伝えました。爆発は最高指導者ハメネイ師の事務所近くだとも伝えられています。
現場を捉えた衛星写真では、建物が焼け崩れて、黒煙も確認できます。
イスラエルのネタニヤフ首相は「我々はハメネイ師の拠点を破壊した」などと成果を強調したうえで「独裁者自身も、もはや存在しないという多くの兆候がある」と述べ、ハメネイ師本人が攻撃で死亡した可能性を示唆しました。
数週間前には決行日決定
一帯が吹き飛ばされたテヘラン市街地。白い煙に覆われ、火の手が上がっているところもあります。
「アメリカおよびイスラエルがテヘランをはじめ複数の都市を攻撃した」
テヘランのほか、中部イスファハンやコムなど、多くの都市で爆発音が確認されているということです。24県で200人以上が死亡、およそ750人がけがしているという情報もあります。
ガソリンスタンドには、バイクに給油しようとする人の長い行列ができました。イラン政府は全土の学校の閉鎖を指示したほか、攻撃が続くとみられるテヘランや、主要都市からの避難を呼びかけています。
今回の攻撃は、イスラエルとアメリカが連携して始めたものです。
アメリカ トランプ大統領
「アメリカ軍はイラン国内で大規模軍事行動を開始しました。我々の目的はイラン政権からの差し迫った脅威からアメリカ国民を守るためです。我々は彼らのミサイルを破壊し、ミサイル産業を壊滅します。完全に破壊するのです。そしてイランの核武装を確実に阻止します。彼らが核武装することはありません」
アメリカ国防総省は今回の作戦名を「エピック・フューリー=壮絶な怒り」だと発表しました。攻撃は数カ月前から計画され、数週間前には決行日が決まっていたといいます。
アメリカのトランプ大統領は長年、イランが西側諸国を脅かしてきたと指摘。再び核開発を行うことができないよう、徹底的な攻撃を継続する構えを強調し、イラン革命防衛隊に対して即時の武装解除を要求しました。
イランでの軍事作戦は空と海から実施され、多数の戦闘機が投入されているほか、海軍の艦艇からイランに向けて、トマホークミサイルが発射されているということです。
イラン アラグチ外相
「イラン国民のみならず、地域のすべての国に対する戦争だ」
イランのアラグチ外相はアメリカとイスラエルを激しく非難。イラン政府は国民に避難を呼びかけるとともに即座に報復攻撃を開始しました。
ロシアは原発攻撃を懸念
UAEのアブダビのスタジオでは…。
CNNのキャスター
「イランは攻撃を受けたら報復すると宣言していました。宣言の通り、この地域で報復が開始されています。ここ中東本部から報道している数時間の間に、爆発音を何度も耳にしました。サイレンが局内で響いています。近場の避難所に避難しなくてはいけません。ですので、避難します」
イランの国会議員によりますと、クウェート、UAE(アラブ首長国連邦)、カタール、など7カ国の7カ所にあるアメリカ軍基地を攻撃したということです。
イラン外務省によりますと、アラグチ外相はサウジアラビア、UAE、カタール、バーレーン、クウェートの外相らと電話会談し、イランが正当防衛のためあらゆる軍事力を行使すると主張しました。標的はあくまでアメリカ軍だとして、周辺国との連帯を強調する狙いがあるとみられています。
国連のグテーレス事務総長は、双方の攻撃を非難し、敵対行為の即時停止を求める声明を出しました。
「すべての加盟国は、国際法および国連憲章に基づく義務を遵守しなければなりません。紛争の平和的解決には国際法に沿った方法以外に、実行可能な代替案はないことを改めて強調します」
国連の安全保障理事会は、日本時間朝6時から緊急会合を開き、イランに対する攻撃について協議しています。
一方、中国外務省の報道官は、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃について強い懸念を表明し、軍事行動の即時停止を求めました。
「イランの国家主権、安全及び領土保全は尊重されるべきです。緊張状態のさらなる悪化を避け、対話と交渉を再開し、中東地域の平和と安定を守るよう呼びかけます」
またロシアは、IAEA(国際原子力機関)に緊急理事会の開催を要求しました。
イラン国営メディアは、南部のブシェール原子力発電所に近い港がミサイル攻撃の標的になっていて、原発では数百人のロシア人の専門家が運営に関わっていると伝えています。
日本航空ドーハ行き欠航
日本政府も対応に追われています。高市早苗総理大臣は、先月28日午後10時すぎ、官邸で取材に応じました。
「関係省庁に対し情報収集を徹底するということ、今も現地に残っておられる邦人の方々の安全確保に向けて万全の措置を講じることを指示いたしました。現時点におきまして邦人被害の情報には接しておりません」
28日時点でイランにはおよそ200人、イスラエルにはおよそ1000人の日本人が滞在しています。
日本政府は、現地の大使館を通して情報収集を急ぎ、現地時間今月1日にもバスなどの陸路で退避を開始することを検討中です。
影響はすでに国内でも出ています。28日、空の便では成田空港と羽田空港を出発する中東行きの航空便6便が欠航しました。
カタール航空の旅客機は、成田空港を出発していましたが、急きょ引き返す事態に。
娘がドーハ経由でアイルランド留学に行く予定だった両親はこのように話します。
「向こうで飛行機が大変な目に遭うくらいなら、早く戻ってよかったねとそうは言ってますけど」
「疲れたね。がんばった。がんばった」
留学途中で帰ってきた娘
「結構残念ですね。また一からやり直しかって感じです」
日本航空のドーハ行きの便は、1日と2日も欠航することが決まりました。
(2026年3月1日放送分より)
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