
老朽化が進む埼玉県庁を建て替える場所を巡って激しい議論が続いています。県が作成した資料に問題があるという指摘も出て、今年度中としていた場所の決定が先送りされることになりました。
埼玉県庁建て替え巡り紛糾
埼玉県 田村琢実県議
「県は令和7年度中に再整備位置を決定する方針を示していますが、これまでのプロセスには極めて大きな疑念があります」
先月26日、埼玉県議会で紛糾したのは、埼玉県庁の再整備計画です。
埼玉県庁は最も古い建物が築74年を迎え、老朽化が進んでいます。さいたま市浦和区の現在の場所で建て替える案に加え、もう1つの案として浮上しているのが、浦和美園地区に移転し新たに建設する計画です。
美園地区の候補地は、元々大学病院が建つ予定でしたが、おととし、建築費の高騰を理由に計画が中止になりました。
近くに住む人はこう話しました。
美園地区在住 30代女性
「土地に余裕がありそうなので、私は(移転しても)いいかなと」
現在の県庁の近くに住む人は…。
浦和区在住 50代男性
「防災の観点から言うと、今の場所にそのままあった方がいいんじゃないのかなと思う」
県が提示した比較項目では、工期については美園地区の方が短縮できますが、建設コストは現在地がおよそ1450億円であるのに対し、美園地区はおよそ1529億円と高くなっています。
移転先候補に問題も
さらに、ある問題も…。
浦和美園にある候補地のすぐそばには川が流れています。県の想定では、氾濫が起きた場合浸水が見込まれるため、補強工事をした場合は追加で88億円の費用がかかるということです。
「現在地が妥当」という意見が出る中、「前提となる資料が現在地案に誘導している」という声も上がっています。
田村県議
「公平な比較資料を再作成したうえで、懇話会及び県民に対して再度意見を伺う必要があると考えます」
大野元裕知事はこう話しました。
「慎重にも慎重を期して検討する必要があり、令和7年度中としていた決定時期は延期をさせていただきたいと思います」
2026年度の早い時期に、最終的な位置を決定すると説明しています。
(2026年3月4日放送分より)
