
東京高等裁判所は4日、旧統一教会に対して、1審に続く2度目の解散命令を決定しました。教団は宗教法人格を失います。被害者と信者は会見で、それぞれの心情を語りました。
【画像】「1千億円では足りなくなる可能性も」今後の弁済についてジャーナリスト鈴木エイト氏は
現役の信者「受け止めきれない」
橋田達夫さんは、元妻が旧統一教会におよそ1億円を献金し、その後、長男を自殺で失いました。
被害訴える 橋田さん
「もう本当にうれしいです。やっと被害者のためになるというか、皆さんのために、結果が出てきたなと思っています」
東京高裁は4日、旧統一教会に対して、1審に続いて解散を命じました。民法上の不法行為による解散命令は初めてです。
現役の信者はこう話しました。
2世信者 新田剛さん(30)
「人生そのものが本当に否定されて、非常に胸が痛く、衝撃も大きく、まだ受け止めきれない」
教団は、高裁の決定を結論ありきの不当な判断だとして、「特別抗告」する方針を明かしています。今後、被害者への弁済はきちんと行われるのでしょうか。
資産1千億円超の行方は?
東京高裁は、信者らが、少なくとも全国の506人に対して、総額74億円余りの損害を与えたと認定しました。
三木素子裁判長
「今後、信者らによる不法行為を防止するための実効性のある対策を自発的にとることは期待しがたく、解散を命じることは必要でやむを得ない」
今も110人がおよそ48億円の損害賠償を求めて集団訴訟などを行っているといいます。
被害対策弁護団 村越進団長
「潜在的な被害者は膨大にいると思う。桁の違う被害者が声を上げられるのが、あるべき姿だと思う」
すでに清算手続きが始まっていて、清算人となった弁護士は、被害申告を行うよう官報で周知。申告の期間は1年間とすることが検討されていて、不動産など財産の処分をしながら被害の弁済に対応することになります。
教団の総資産は、2024年時点で、およそ1040億円ありましたが、今後、弁済額が足りなくなる恐れもあるといいます。
ジャーナリスト 鈴木エイト氏
「10年、20年以上前の被害者の清算手続きに、債権者として参加できる流れも出てくると思う。1兆円近いレベルの被害金額があるという推定もされているので、被害者がどんどん名乗り出てくるとすると、1000億円だけでは足りなくなる可能性もある」
(2026年3月5日放送分より)
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