
今年も暑い夏が予想されています。アパレル業界では、早くも今月から夏物の展開を始めた企業が出てきました。年々激しくなる気候変動に合わせ、戦略の見直しが迫られています。
【画像】上下合わせて500グラム 通常の半分ほどの軽いスーツ
夏物の商品 例年より1カ月前倒し
4日は東北付近を進む低気圧の影響で、北海道では警報が出され、大雪となりました。
寒さが残る中、アパレル業界では早くも夏商戦が始まっています。
「洋服の青山」では夏物の商品の展開を例年より1カ月前倒しし、今月から販売を開始しました。夏物スーツの販売数量を去年より1.7倍に増やし、売り場を拡充させる方針です。
洋服の青山 池袋東口総本店 丸山柊吾さん
「春先からもすごく気温が高い日が続く。お客様のニーズを先取りするのが狙いでございます」
前倒しの理由は、暑さが年々長期化していることを受けた夏物需要の増加です。
今年は“飽きのこない夏物”を順次展開していくことで、購買意欲を下げない工夫をするといいます。
「以前は5月あたりに新作を一気に投入される形。暑い季節が続くので、今年は客がいつ来ても新作を楽しめる売り場作りの目的で、期間を分けて新作を投入しております」
上下合わせて500グラムと通常の半分ほどの軽さを実現したスーツや、秋色でありながら猛暑でも快適に過ごせる夏素材を使用したブラウスを今後、発売していく予定です。
長くなった夏で戦略見直し
気象庁によりますと、真夏日の数は年々増加傾向で、去年は10年前より2倍近く増えています。
三重大学の研究では日本の「夏の期間」が、過去42年間で、およそ3週間長くなっていたことが明らかになっています。
50代
「冬専用(の服)はあまりいらない。だいぶ買っていない」
50代
「毎年温度が上昇している。通気性がいいものを選ぶ」
百貨店を中心にアパレルブランドを展開する三陽商会は、おととしから夏を「初夏・盛夏」と「猛暑」の2つに分けて定義し、年間の商品構成を見直しました。
今年の春は「寒暖差」や「短い春」に対応した商品を強化。袖なし・半袖ジャケットの生産数を去年の1.1倍に、気温の変化に応じ、複数の着方が可能な「マルチウェイコート」の生産数を去年の1.4倍に増やしました。
三陽商会 加藤郁郎副社長
「23年、24年、25年と記録的な暑さが続いている。これが常態化すると思うので、異常気象ではなくて、今後はそれが当たり前として企画をしていかなきゃいけない」
(2026年3月5日放送分より)
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