
東京都内で1年間に届けられた落とし物の数と、現金の額が過去最多を記録しました。そんな中、自動音声ガイダンスで「落とし物が届いている」と電話をかけてくる詐欺も多発していて、警察が注意を呼びかけています。
“落とし物詐欺”増加
「現金は約45億円で、物品は約485万点で増加しました」
警視庁によると、去年1年間、都内だけでこれだけの落とし物が届けられています。中でも最も多いのが、クレジットカードや運転免許証で、82万点あったといいます。
こうした現状に目をつけているのでしょうか、増加しているのが“落とし物詐欺”です。
「こちら遺失物管理課です。現在落とし物が届いている個人の方に向けて、ご連絡をしています」
音楽とともに流れる自動音声ガイダンス。岐阜県警が公開した詐欺電話です。
「落とし物の保有期限が本日までとなっていますので、個人の方は2番を、法人・店舗様は9番を押して担当部署までご連絡ください」
番号を押すと“警察職員の遺失物係”を名乗る人物につながり、「通帳や携帯電話、免許証が届いている」と告げて不安をあおり、落とし物に書いてあるであろう名前や生年月日など個人情報を聞き出したうえで、詐欺に誘導していくといいます。
岐阜県警はそもそも落とし物に関する電話は、自動音声ガイダンスで行っておらず、不審な電話がかかってきたら、一度切り、自分から警察署や家族に連絡して確かめてほしいと呼びかけています。
家族そっくり音声 AI生成
特殊詐欺の被害件数は、去年過去最悪を記録。被害額は前の年から倍増し、約1414億円とこちらも過去最悪となっています。中でも、偽警察を名乗る詐欺が顕著に増え、被害額は約985億円に上ります。
電話がかかってくる詐欺を巡っては、海外で不安な事例も報告されています。
詐欺師側からの電話に答えた、ほんの数秒の声を悪用。AIが喜怒哀楽を交えた家族そっくりの声を生成し、リアルなオレオレ詐欺に利用するケースが起きているといいます。
不審な電話には、返事すらしないことが推奨されています。
(2026年3月5日放送分より)
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