
去年、日本を訪れた外国人旅行者が過去最多を更新し、消費額も過去最高となりました。今、都内各地の意外な場所で爆買いが起きています。
【画像】外国人に人気のメガネ 地域によって分かれる人気のデザイン
外国人爆買いのファン付きベスト
雨で気温が下がり、防寒具に身を包む人が多かった、3日の都内。冷たい雨が降りしきる中、上野の作業服店に殺到する外国人客。そのお目当ては、夏場の野外作業時に役立つ、ファン付きのベスト。ベスト、電動ファン、バッテリーの一式で、およそ2万5000円です。
バングラデシュ出身の学生
「お母さんに渡します」
タイからの観光客
「タイではキャンプするにも暑すぎて、こういう服が欲しいんです」
ビックユニフォーム 店舗マネージャー
佐々木智宏さん
「(購入は)ひと月で50着、50セットですかね。今このお店に関しては、だいたい今7割ぐらいがインバウンドの方の売り上げになっております」
飛ぶように売れるファン付きのベスト。特に買いに来るのが…。
台湾からの観光客
「台湾、台北から来ました」
「このベストを買うのが旅の目的の一つです」
この店では、購入する人の多くが台湾からの観光客だといいます。一体、どうしてなのでしょうか?
佐々木さん
「台湾のインフルエンサーの方がこちらのお店で実際に購入されて、それを紹介された動画が結構台湾で回ったというところがありまして、去年の6月ぐらいからじわじわと上がってきて」
インフルエンサーの発信をきっかけに台湾で瞬く間に人気が広がったといいます。
来店するや すぐさま、店員にSNSの画像を見せる人もいました。購入前の試着では、後ろ髪が持ち上がるほどの風量にびっくり。でも この日の肌寒さに…。
台湾からの観光客
「So cold」
なぜ旅行中にメガネ店?
世界が注目する「ファッション」と「Kawaii文化」の発信地、原宿。そこで今、外国人に人気なのが日本のメガネ店。店内には、陳列されたフレームを真剣な表情で選ぶ外国人観光客の姿が見えます。
店員
「メタルフレームなどお探しですか?」
男性
「色付きを探しています」
店員
「色付きでしたらこちらへ」
オシャレなショップが建ち並ぶ原宿で、なぜ旅行中の外国人たちがメガネ店を訪れるのでしょうか?
アメリカからの観光客
「インスタグラム」
カナダから来た家族
「『日本ではメガネを買うのがおすすめ!』とTikTokで見たんです」
「東京でメガネを作ろう!」「可愛いデザインがたくさんで選ぶのが大変!」と、SNSには滞在中の日本でのメガネ購入体験に関する多くの投稿がされています。
その影響なのでしょうか、こちらのメガネ店では…。
メガネブランドZoff広報 鈴木晴子さん
「一日の来店するお客様の、7割から8割ほどが外国人のお客様になっています。かなり外国人のお客様の割合が高いので、結構驚いている」
外国人観光客が日本のメガネ店を目指す理由…それは「利便性」と「価格の安さ」です。
アメリカからの留学生
「(メガネを作るのは)アメリカよりずっと簡単よ。アメリカでは眼科に行って1時間待って視力検査を受けたら、フレームを選んで2カ月後に、やっとメガネが送られてくるの」
こちらの女性によると、アメリカの場合、メガネを作るには眼科医の検査・診断による処方箋が必要で、完成までに数カ月かかることもあるといいます。
また、基本的には眼科に用意されたフレームから選ぶため、こだわりたい場合は、別途メガネ専門店に行かなければいけないそうです。
お気に入りのメガネ探し
カナダからの観光客
娘
「ノー。眉毛のところが…」
父
「目立つ?」
娘
「十分頑固なのにもっと頑固に見えるよ」
カナダから来た4人家族は滞在2日目に来店。4人全員がメガネを購入する予定です。
娘
「フレームの幅がせまくていいわ。カナダだと私の顔のサイズに合うのがないの」
カナダでは、なかなか合うサイズが見つからないという娘さん。店内に並べられた色々な種類のフレームを試します。最終的に候補を2つに絞ったものの、お悩みの様子。
娘
「どっちが似合うと思う?」
「イエス!」
家族みんなでじっくりと選び、4人それぞれお気に入りのフレームが見つかったようです。
たくさんのフレームを手に持つ、こちらの男性。自宅には200本ほどのメガネを持っているといいますが、この日選んだのは、跳ね上げ式メガネです。
アメリカからの観光客
「年を取るとメガネをはずして読むけど、あのメガネはぱかっと上げるだけ。こんなの知らなかったからハッピー」
日本人のシニア世代にはおなじみのレンズを跳ね上げられるデザインに、ご満悦の様子。
ちなみに、地域によって人気のデザインがあるそうで、東アジアではかけ心地を優先した軽量フレーム。北米では透明感のあるクリアフレーム。香港ではシンプルなメタルフレームと、好みの傾向が分かれるそうです。
お宝探し 古書店はしご
日本最大とも言われる“古書の街”、神保町にも外国人観光客の姿が。メキシコから来日した男性には、どうしても欲しい本がありました。それは…。
メキシコからの観光客
「SONYをつくった盛田昭夫さんの自叙伝を探しに来たんだ。SONYがどうやって大きくなったのか、そして彼の人生が知りたい」
この男性が探していたのは、世界的に事業を展開するSONYの創業者の一人、盛田昭夫さんの自叙伝。古書店を7店舗ほど探し歩きましたが、見つからなかったといいます。
「16日まで日本にいます。せっかくだから、何とか探してみるよ」
プロレス雑誌を爆買い
アメリカでグラフィックデザイナーの仕事をしているという女性は、日本のヘヴィメタルバンド「聖飢魔II」の冊子を購入していました。
アメリカからの観光客
「(Q.聖飢魔II。彼らを知ってる?)知らない。誰なの?」
存在は知らなかったようですが、ファッションなどの見た目が気に入ったといいます。
その他に購入したのはプロレス専門雑誌のバックナンバー。アントニオ猪木とジャイアント馬場ががっちりと握手する表紙のものや、華麗なる空中殺法、「千の顔を持つ男」ミル・マスカラスの特集号などなど。
「自宅には15冊くらいプロレスの雑誌があるの。最初に見た時、表紙のデザインが素晴らしいと思ったわ。写真の使い方もワクワクするし、文字がページの周りに配置してあるところも大好き」
写真の使い方や文字のレイアウト、ページを開くと大きなポスターになる工夫など、斬新なデザインにひかれたといいます。
廃業旅館「理由知りたい」
アメリカから来たオースティン・ブラウンさん。彼にはある“目的”がありました。
「(コロラド州)デンバーの古着屋です。『さぬきや別館』『片瀬西浜海岸』」
古着の収集と、その古着の背景を調べることが趣味だというブラウンさん。アメリカでゲットした法被に書かれた文字「さぬきや」を調べに来たといいます。
「旅館が廃業した理由を調べているんだ」
「(Q.旅館 is さぬきや?)イエス」
かつて、神奈川県江の島にあった旅館「さぬきや」が廃業した理由を調べていて、その手掛かりを求め神保町にやってきました。
「『ナガモリショテン』はすぐそこ。2024年に行った時は欲しい資料がなくて、もう1回チェックするためにまた行こうと思って」
「こっちです。永森書店」
戦前の古地図や絵葉書などを販売しているこの店で、ブラウンさんは以前、「さぬきや」が描かれた資料をオンラインで購入しました。
さらに「さぬきや」の情報が欲しいブラウンさん。直接店を訪れるため、フロリダからはるばる神保町へ。古地図をじっくり読み込みます。
ブラウンさん
「この赤いのは何ですか?」
永森書店 永森健太店主
「有名どころを赤くつけてるのかな。これ皇居でしょ。あと靖国神社あって、ちょっとこれ分からないな」
手がかりが見つからない中、裏から店主が持ってきたのは…。
永森店主
「これ江の島の」
ブラウンさん
「何年?」
永森店主
「これも明治30年で、『さぬきや』載ってた」
地図の右下に「さぬきや」の文字を発見!
ブラウンさん
「いくらですか?」
永森店主
「1万5000円。まあまあ高い」
ブラウンさん
「『さぬきや』。明治30年。買いたいです」
129年前の江の島の古地図を、迷わず購入しました。
「ありがとうございます。資料ゲット、やったー」
永森店主
「30年ぐらい古本屋やってますけど、多分今が一番外国人の方が来ている数は多いと思います。日本文化について興味を持たれて買っていってもらっているので、それは全然いいことだとは思っています」
(2026年3月5日放送分より)
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