WBC、日本対台湾の一戦を侍ジャパン前監督の栗山英樹さんと松坂大輔さんの解説で振り返っていきます。

大谷翔平 衝撃のフリー打撃

試合開始およそ3時間前、東京ドームへと入った侍ジャパン。笑顔もあってリラックスした様子ですが、ファンも待ち望んだ日本の初戦です。

松坂さん
「(Q.先発は山本由伸投手ですが?)コントロールの良い投手なので、ストレートにしろ変化球にしろ、高さを投げ分けられるか。東京ドームは狭いので、良い当たりではなくてもスタンドに届いてしまう。低めに制球したい」

そして、いよいよ大谷翔平選手(31)がグラウンドへ姿を現しました。

試合前は室内で調整することが多い大谷選手ですが、6日はフリーバッティングに参加。衝撃の打球を飛ばします。

東京ドーム最上段のさらに上の照明まで飛ばすなど、21スイング中10本の柵越え!試合前から東京ドームのファンを沸かせました。

そして、日本のスタメン。大谷選手、注目の打順は1番となりました。

松坂さん
「大事な初戦、先攻というのもありますし、チームを乗せるのに井端監督は理想の選手として大谷選手を選んだんじゃないですかね」

強化試合では2番での起用もあったんですが、WBC本番では1番にしたということです。

栗山さん
「これからいろんな打順もあると思いますけど、僕は前回大会の初戦・中国で大谷翔平から(開幕投手で)入ったように、最初は大谷翔平から(1番で)入りたいというのは監督の中にあったと思います」

侍ジャパン 連覇への初陣

日本、連覇への戦いは1番・大谷選手から始まります。

その初球、痛烈な当たりはライト線へのツーベースヒット。いきなり出ました。

栗山さん
「初見で初球。本当にすごいです」

続く2回、第2打席は満塁のチャンスです。満塁ホームランを放ちます!

松坂さん
「打ち方見ても普通なら外野フライかなって思うんですけど、普通じゃないのはみんな分かっているので」

日本が4対0と台湾から先制します。さらにこの後、日本は打線がつながっていきます。

吉田正尚選手(32)、村上宗隆選手(26)、さらに源田壮亮選手(33)、若月健矢選手(30)にタイムリーが飛び出し、9対0と引き離します。

そして、この回2度目。大谷選手の第3打席。ここもタイムリーで3打数3安打5打点の大暴れ。10対0とします。

大量援護をもらった先発の山本由伸投手(27)です。フォアボールでランナーを出しますが、1回、2回をしっかり無失点に抑えます。

しかし、3回です。連続フォアボールで満塁に。ここで井端弘和監督は交代を告げました。

松坂さん
「ある程度イニング数や球数は決まっていたと思うので、フォアボールを出して満塁にした時点で交代させるということについては、井端監督は迷いはなかったのかなと思います」

このピンチで登板したのは楽天・藤平尚真投手(27)でした。

空振り三振!しっかりと起用に応えるピッチングを見せてくれました。

松坂さん
「プレミア12の時もピンチでしっかり抑えるピッチングを見せてくれましたし、その経験が生きたのかなと思いました」

松坂さんの横浜高校の後輩です。藤平投手の好リリーフで、ピンチを切り抜けます。

その後、日本は盤石の継投に入ります。

4回、5回を宮城大弥投手(24)がしっかり抑えると、6回はお茶たてポーズの発案者・北山亘基投手(26)が続き、無失点リレー。そして、7回のマウンドは曽谷龍平投手(25)です。

危なげなし!強敵・台湾を完封リレーで抑え切り、日本は7回コールドで大事な初戦をものにしました。

大谷選手
「(Q.満塁HRを振り返って)打った瞬間入ると思った。とにかく先制点を取りたい気持ち。外野フライでもいいので、1点まず取りたいと思っていた」
「(Q.あす以降の試合に向けて)本当に素晴らしいチームと連戦が続くので、みんな早く家に帰って、たくさん寝て、またあしたに備えたいと思っています」

山本投手
「少しボール球が多くなった。細かいところで反省する点がたくさんあった。きょうの試合、チームが勝つことができて良かったと思います」

連覇へ第一歩 初陣は圧勝劇

日本が台湾に13対0、7回コールド勝利となりました。

栗山さんに聞きます。前回大会は大谷「投手」が最後締めくくり、今回の大会は1番バッターとして大谷選手が試合を始めてヒット。この巡り合わせをどのように感じますか?

栗山さん
「物語は続くんだなという感じです」

次の打席では大谷選手に満塁ホームランが出ました。

松坂さん
「2ーボール1ストライクのバッティングカウントだったんですけど、相手のピッチャーもストレートがストライク入ってなかったので、ある程度、変化球が頭にあったと思う。でも、変化球待ちでストレートが来たら、なかなか長打を打つのは難しいので、ストレート7割、変化球3割くらいで待っていたのかなと思いましたが、それでも簡単にスタンドまで運ぶあのパワーに驚きました」

栗山さん
「態勢は完全に崩れていました。あれをあそこに運べるのが、大谷翔平です」
「最初の打席、初見のピッチャー、普通は緊張していて振りすぎてしまう。ところが、一発で仕留めて一番速い打球がヒットになる。その後の打席でホームランを打つ。それでみんながものすごく楽になりました。一振りで全員に楽に野球をやらせてあげるような空気を作った」

今回は13点という大量得点でしたが、多くの選手を起用できたと思います。

栗山さん
「監督としては最高です。いろんな選手たちに試合に出てもらって、あしたは大事な韓国戦なので、そこまでに(試合を)経験して行きたいと思う。僕の時(前回大会)もやりたかったんですけど、初戦の中国に苦しんでできなかった。本当にいい形でスタートしたなと思います」

先発した山本投手、改めてピッチングはどうでしたか?

松坂さん
「好調ではなかったと思います。決めたいところでなかなか決められない。バッターに粘られたり、きわどいところ見極められたりしたんですけど。きょうに関して言えば、短いイニングというのもあって初回からギアを上げていっている感じはしました。きょうに関しては勝つのが一番なので」

さらにピッチャー陣も完封リレーでした。

松坂さん
「あしたの試合につながる内容だったんじゃないですかね」

プールC ライバルたちは

そして、プールCのもう1試合。オーストラリアとチェコの対戦を見ていきます。

5日、台湾相手に完封勝利を挙げたオーストラリア。対するはチェコ。ほとんどの選手が本職を別に持つ二刀流集団です。

2回、チェコは4番・営業職のチェルベンカ選手(33)。ツーベースヒットを放つと、その後3塁2塁とチャンスを広げ、7番・データアナリストのメンシク選手(27)。犠牲フライでチェコが先制します。

一方、追いかけるオーストラリアは3回。チャンスを作り、チームでただ1人のメジャーリーガーの2番・ミード選手(25)。ジャストミートし、スタンドイン!

ホワイトソックスでは村上選手とチームメート。ミード選手の一発で逆転勝ちを収めたオーストラリア。2連勝です。

プールCを抜け出すのは

プールCのここまでの結果を見ていくと、オーストラリアが2連勝。日本と韓国が1勝で並んでいます。

一方、台湾とチェコは2連敗となりました。

7日、日本は韓国戦ですが、先発は菊池雄星投手(34)と予定されています。何を期待しますか?

松坂さん
「強化試合では立ち上がりに苦しみましたが、球種の使い方も含めしっかり修正してきてくれると思ってます」

7日の相手は韓国ですが…。

栗山さん
「韓国は本当に力がありますし、機械審判を使っているということもあって、高めをしっかり振るという習慣がバッターについているので。ちょっと投げミスをすると…というところはある。日本のピッチャーなら大丈夫だと思いますが、打線は気をつけなければいけないなと」

打線を見てもメジャーリーガーも並んでいます。

栗山さん
「一発がどこからでも出てくる」

改めて日本の日程です。まずは7日、韓国戦。そして、8日がオーストラリアと戦うということになります。

6日に見事な勝ち方をしたからこそ、7日もいい形で入れそうですね。

栗山さん
「みんな、あしたの試合が大事なのは分かっているので、集中してガッといってくれると思います」

(2026年3月6日放送分より)

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