辰巳孝太郎議員
【映像】辰巳議員「命と引き換えに大改悪がされる」
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 6日の衆議院予算委員会で、共産党の辰巳孝太郎議員が、高額療養費の上限引き上げの問題をとりあげた。

【映像】辰巳議員「命と引き換えに大改悪がされる」

 辰巳議員は「今年の8月から高額療養費月額上限の引き上げと年間上限額の設定が行われます。来年の8月にはさらにそれを引き上げるということになっています。高額療養費の利用者は命にかかわる傷病に罹患をしている人たちであります。手術、抗がん剤治療など高額な医療費を負担している人たちの医療費をさらに引き上げようというのが今回の改悪であります。厚労省は口を開けば持続可能性の確保のためだと言っております。また社会保険料の軽減のためにもなるんだ、こういう説明をしております。まずこの社会保険料の軽減について大臣、そもそもこの加入者1人当たり月額いくらの保険料の負担軽減となるのか」と質問。

 上野賢一郎厚生労働大臣は、保険者によって異なるが、高額療養費の見直しにより、社会保険料が1人あたり1カ月約120円、OTC類似薬の保険給付の見直しで、1カ月約30円の減少となる、とした。

 辰巳議員は「これペットボトル1本程度の負担軽減のために高額療養費、これ皆さん患者の命と引き換えに大改悪がされるということですよね。これ絶対許せない中身ですよね」と述べ「負担額もとりわけ年収が650万円から770万円の方は自己負担額が1.4倍にも増えるということになります。むちゃくちゃな改悪ですね」と訴えた。

 さらに、高額療養費の上限引き上げによる医療費の減少は2450億円と見込まれていて、そのうち1070億円は受診控えによるものだと主張。「治療を諦める、あるいは諦めさせるということがここで起こるということですよね。これ本当にひどいと思いますよ。全国保険医団体連合会が実施した患者影響調査では7割の方が受診抑制が起こると、6割の方が薬や治療法を変更する、7割の方が食費を削り貯蓄を取り崩す、4割の方が子どもの進路変更と回答をしています」と説明。

 続けて「40代の女性乳がんの女性ですが『子どもとまだ生きたい、成長を見届けたいという一心で治療と仕事を何とか両立していますが、この願いと努力を打ち砕き、命の選択を迫る改悪です』こう言っておられます。また別の40代の女性も『私の命と子どもたちの教育費を天秤にかける日が必ず来ると思います。少しでも長く生きて子どもたちの成長を見守りたいです』こういう悲痛な声が寄せられております。大臣、今の声を聞いて受けとめ聞かせてください」と迫った。

 上野大臣は「必要な医療が適切に提供される、受診控えが起こらない、そうしたことは大切だと思っております。受診行動への影響につきましては今後とも注視をしていきたいと思っておりますが、いずれにいたしましても必要な受診がしっかりと行われるようにしっかり周知をしていきたいと思っております」としたうえで、「やはり制度を持続的に維持していくためには不断の改革というのも必要だと思っておりますので、それはぜひご理解をいただけるように丁寧に説明をしていきたいと思います」と答えた。

 辰巳議員は「非常に冷たい答弁だったと思います。命と引き換えにこういう大改悪を強行することは絶対に許さないんだということを求めて私の質問を終わります」と締めくくった。
ABEMA NEWS)

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