
イランの新たな最高指導者は反米で知られるモジタバ師でした。関係が深いとされる精鋭部隊はどう動くのか。
テヘラン市内に「黒い雨」
テヘランの空は、真っ黒な煙に覆われました。石油施設が攻撃されたのです。
トラックの運転手
「製油所が攻撃されたことに気がついて、ここの貯蔵庫も攻撃されると確信した。だからトレーラーをちょっと先の所で方向転換して、現場から遠ざけたが、貯蔵庫に1発あたり、さらに2発連続で着弾した」
イラン赤新月社
クーリーヴァンド総裁
「敵は軍事目標だけを攻撃しているというが、断じてそうではない。明らかに嘘だ」
CNNは、テヘラン市内に「黒い雨」が降ったと伝えています。
CNN プライトゲン特派員
「火災発生後のけさ、テヘランでは雨が降っていたのですが、この白い車を見ればわかる通り、雨には油が含まれていたようです。指で触ると真っ黒になります。けさはずっと、こうした雨が降っていました」
アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃は、9日で10日目に入りました。
アメリカに拠点を置くイランの人権団体「HRANA」は、市民1200人以上が死亡したとしています。
イラン新指導者 モジタバ師とは
今後の情勢にどう影響を与えるのでしょうか。
攻撃初日に殺害されたイランの最高指導者アリ・ハメネイ師。イランは、その後継者が決定したと発表しました。
イラン国営放送
キャスター
「本日の臨時会合において、モジタバ・ハメネイ師を、尊厳ある専門家会議の議員一同の投票に基づき、イラン・イスラム共和国3代目最高指導者に決定し、ここに紹介する」
国営メディアのスタジオに写真が映し出されたのは、モジタバ・ハメネイ師(56)。殺害されたアリ・ハメネイ師の次男です。
最高指導者のホームページには父からイラン国旗を手渡される画像が掲載されました。
国営メディアは、後継者決定を祝福する市民の映像を放送しました。
市民
「1週間待ちわびていた。ハメネイ師が亡くなり、国民も社会も大きなショックを受けていたので」
市民
「モジタバ師は、父親にとてもよく似ている。他の候補者の中で一番ふさわしい」
モジタバ師とは、どのような人物なのでしょうか。
アル・ジャジーラによると、礼拝の場で説教をしたり、政治的な演説を行ったことはなく、多くのイラン人は、その肉声も聴いたことがないといいます。
側近として、裏から父親を支えてきたとみられ、国内外の反体制派は、さまざまな弾圧に関与してきたと非難しています。
ダイアモンド特派員
「後継者と選ばれたモジタバ・ハメネイ師は56歳で、革命防衛隊との緊密な関係で知られています」
1980年代にはイランの精鋭軍事組織、イスラム革命防衛隊に所属。イラン・イラク戦争にも従軍していたといいます。
そのイスラム革命防衛隊、モジタバ師が後継者として選ばれたことを受け、声明を出しました。
「モジタバ師の命令に完全に従い、イスラム革命の価値を守る準備はできている」
反米路線を継承“次のカード”は?
またこれに先立つ7日には…。
革命防衛隊 報道官
「イランの強力な軍隊は、今のペースで半年間の全面戦争を続ける準備ができている」
後継者についてトランプ大統領は…。
「ハメネイの息子は取るに足らない存在だ。 任命には私が関与しなければならない」(「アクシオス」のインタビューから)
としていましたが、イランが選んだのはその息子。そして、強硬路線の継続を意味します。
アメリカの複数のメディアは、トランプ大統領がイランに備蓄されている高濃縮ウランを押収するため、地上部隊の投入を検討していると報じています。
「正当な理由があれば、(投入は)あり得る。もし実行されれば、イランは壊滅的な打撃を受け、地上では戦えなくなる」
(2026年3月9日放送分より)
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