イラン攻撃で“日本のコメ作り”に打撃 田植え前に農家困惑「辞めるしか」

イラン攻撃で“日本のコメ作り”に打撃 田植え前に農家困惑「辞めるしか」
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 緊迫する中東情勢は遠く離れた日本のコメ作りにも影響を及ぼす恐れが。田植えを控える農家も頭を抱えていました。

【画像】イラン情勢影響 田植え前に困惑「辞めるしか…」

イラン情勢“コメ作り”に影響

イスラエル軍がイランの石油貯蔵施設を攻撃
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 イスラエル軍によるイランの石油貯蔵施設への攻撃が行われ、緊迫の度合いを増す中東情勢。田植えを控えるコメ農家にも、困惑が広がっています。

 千葉県の早場米の産地・東庄町でコメ農家を営む多田正吾さん(68)。

「4月1日ごろに田植えしようと種まきをしている」

80ヘクタール分の苗を育てる「育苗」の作業
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 現在は、来月から始まる田植えに向けて、80ヘクタール分の苗を育てる「育苗」の作業に追われています。

「10円上がると大きい」

 トラクターを動かす軽油についてです。

コメ農家を営む多田正吾さん
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「1日に200L近く使う。大規模だから」

 仮に、1L10円上がれば、単純計算で1カ月6万円近いコスト増。

 週明けの原油市場では、情勢悪化の懸念で原油価格が急騰。コストの上昇は避けられない状況になりつつあります。

田植え前に困惑「辞めるしか…」

 さらに影響は、こんなものにも…。

「春肥(春に与える肥料)です」
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「春肥(春に与える肥料)です。(肥料で)丈夫にすれば、倒れないから良いコメがとれる」

 田植えの前後や収穫前に撒く肥料は、窒素などを含み、イネの葉や茎の生育に欠かせません。

 窒素肥料の原料となる「尿素」を輸入するJA全農は…。

JA全農
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JA全農
「世界の尿素輸出市場における中東から輸出される割合は約4割です。中東産の供給が滞ると需給がひっ迫し、国際市況は上昇し始めます」

 JA全農は、中東からは尿素の輸入は行っていないため、「肥料原料の調達に大きな支障は出ていない」としながらも、今後長期化すれば、影響が波及して調達が難しくなる可能性もあるとみています。

「小さい農家はやめざるをえない」
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多田さん
「(コメ)5キロ3500円とかで買っていただければ、少し油(燃料価格)上がっても対応できるけど、小さい農家はやめざるをえない」

(2026年3月9日放送分より)

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