10日、衆議院財務金融委員会で、国民民主党の田中健議員がNISAについて質問した。
田中議員は、若い世代の間で“流行語になりかけている言葉”があるとして、「NISA貧乏という言葉、お聞きになったことはありますでしょうか」と切り出し、片山財務大臣に見解を求めた。
「20代は投資額をすごく増やしているんですけど、消費は伸び悩んでいるそうです。漠然とした将来不安を抱えて20代、30代以下は75%が『公的年金には期待していない』。以前、『とにかくNISAだ』と。『老後1000万円(必要)』とありましたが、今は2000万円、3000万円とも言われるようになり、将来のライフデザインを描く前にとにかく不安に駆られて『とりあえずNISA』『とりあえずインデックスだ』ということが増えているそうです。積み立て自体が目的になってしまうと。20代は投資も必要ですが、自分への投資、また様々な活動、いろいろなことをする大事な時期です。現状について、(片山)大臣の認識を教えてください」
これに片山財務大臣は「(田中)委員のご質問を受けまして、記事を見まして、これはちょっとショックを受けたところです。まさにこういったこともあるので、ライフプランニングをきちっと正しく公平な目で見て、客観的に『いいな』というものを受けていただくことが非常に重要です。そして、分散投資で投資を始めるということは、とにかく仕事を始めた時から非常に有用ではないか」と回答。
さらに「我々は過去にもお叱りをいただいたことがありますので、『その時点でいくらいるか』を一切確定的に申し上げたことはありません。問題は、最適な資産運用だけじゃなく、最適な自分の毎年毎月のインカムの使い方も、ある意味で(田中)委員ご指摘のように、この金融教育の中には当然入ってくる部分でなくてはいけないとより強く認識しなければいけないと思っております。『積み立て自体の目的化』は全く意図しておりません。もっと中庸で、かつ広範でかつ客観的な金融経済教育を全員にくまなく広めなくてはいけないと拝見して思いました」と続けた。
田中議員は「20代からNISAで貯めれば、将来かなり安定した収入に得られると思いますので、大切なことだと思います。けれども、やはり自分の生活を脇に置いてまでそれに没頭してしまうというか、それが将来不安でありますから、将来不安を取り除くのが私たち政治の役目ではありますけれども、そのバランスをしっかりと金融教育、またリテラシーを高めていく必要があると思っています」と述べて次の質問に移った。
(ABEMA NEWS)

