
中東情勢の緊迫化で、卒業旅行をしていた学生たちが相次いで中東に足止めされています。思わぬ形で若者のヨーロッパ旅行が急増している実態が見えてきました。
円安でも欧州卒業旅行急増
10日、サウジアラビアなどから退避した日本人らおよそ280人を乗せたチャーター機が成田空港に到着しました。
目立つのは、ヨーロッパへの卒業旅行の途中に中東で足止めされた学生の姿です。
ヨーロッパへの卒業旅行の帰りに足止めされた人
「入社式いけるかなという不安はあったが、今帰ってこられて、安心しています」
4日に帰国した女性は、卒業旅行でイタリアを訪れていましたが、中東経由の帰国便が突然運航中止になり、急遽ロンドンと韓国を経由する便を取り直しました。
「(日本行きのチケットが)かなり高騰しちゃっていて、全然席もなくなっちゃっていたので、取るしかないってなって。ホテルとか航空券とか合わせて1人20万ちょっとだったんですけど、帰りの飛行機だけでそれと同じくらいの値段がかかりました」
ただでさえ円安や物価高で費用が高騰しているヨーロッパ旅行。しかし今年は、若者の間でヨーロッパ旅行の予約件数が去年のおよそ2.4倍に急増しているというデータも。その理由とは?
メリハリ消費の兆し
イラン情勢が悪化する前から、高騰しているヨーロッパ旅行の費用。1年前は1ユーロ160円ほどでしたが、現在は183円程度と、円安が急速に進んでいます。
しかし、旅行会社の令和トラベルによると、今年の若者のヨーロッパ渡航予約は2月時点で去年と比べておよそ2.4倍に急増していました。
令和トラベル PR Unit PRグループマネージャー
鹿原美奈さん
「コロナ禍以降主流になっていたのは韓国だったり台湾の気軽な安・近・短の旅行だったんですけれども、今学生の方々にとっては学生だからこそ時間と費用をかけて遠く離れた文化・食文化だったりグルメ体験価値というふうなところに触れる、ヨーロッパへの旅が非常に人気になってきています」
ヨーロッパ旅行の予算として、35万円以上を想定する学生が6割を超えていますが、「高いから諦める」のではなく、7割以上がバイトや貯金で旅行資金を工面しています。
「約8割の人たちが移動費だったり宿泊費というところを抑えてメリハリ消費という兆しがみられた」
中東情勢の悪化で、この旅行会社では100件以上のヨーロッパ旅行のキャンセルが発生しましたが、経由地を変えたり、直行便に変更したりする人も1割ほどいるということです。
(2026年3月11日放送分より)
この記事の画像一覧
