3月11日、原子力規制委員会の山中伸介委員長は職員に向けた訓示を行い、福島第一原発事故の教訓を改めて確認するよう呼びかけた。
山中委員長は「3月11日、この日は原子力規制組織に身を置く私たち全員にとって、忘れることのできない原点を確認する日です」と述べ、「15年前のあの日、私たちはかつてこの国を覆っていた安全神話が音を立てて崩壊し、科学技術への過信がどのような惨禍を招くか、冷厳な事実を突きつけられました」と振り返った。
そのうえで「私たちはあの時何を誓ったのか。それを問い直すのがこの日です」と述べ、事故の教訓を組織として改めて胸に刻むよう求めた。
また「不都合な真実を覆い隠そうとする沈黙は、組織を内部から腐らせ、やがては取り返しのつかない事故の火種となります」と指摘。「規制される側に隙が生まれるとき、それは規制する側である私たちの厳格さや対話の質に慣れや慢心がなかったかを問いかける鏡でもあります」と語り、規制組織としての姿勢を改めて問い直す必要性を訴えた。
山中委員長は「制度を変えるだけでは不十分。一人一人の心持ちが変わること、それが真の改革です」としたうえで、「私たちの仕事は困難で時に孤独な戦いです。しかし、私たちは一人ではありません。私たちには過去の教訓を未来の安全へと変える力があります」と述べ、職員に対し使命を改めて意識するよう呼びかけた。(ABEMA NEWS)
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