イラン情勢 戦闘終結どうなる? アメリカとイスラエルの“温度差”浮彫りに

イラン情勢 戦闘終結どうなる? アメリカとイスラエルの“温度差”浮彫りに
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 イランが、アメリカやイスラエルなどに行ってきた「報復攻撃」から「継続的な攻撃へ転換」すると警告。ホルムズ海峡で貨物船が攻撃されるなど緊張が高まっています。トランプ大統領が言及した「戦闘の終結」の行方は…。

【画像】イランがホルムズ海峡に機雷10数個を敷設していると報道も

イランは長期戦の構え

イランがホルムズ海峡に機雷10数個を敷設していると報道も
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 イランが攻撃を激化させています。

 ロイター通信(11日)によりますと、イラン革命防衛隊の報道官は11日、イランはこれまでの「報復攻撃」から、敵国への継続的な攻撃に切り替えるとし、「アメリカ・イスラエル・パートナー国の船舶やタンカーは、正当な標的となるだろう」と述べました。

 イラン最高指導者事務所の外交政策顧問は9日、CNN(10日)のインタビューに、イラン政府はアメリカとの長期戦に備えていると警告していて、「経済的圧力が高まり、他国が介入してアメリカとイスラエルによるイランへの侵略の終結を保証するほどの状況にならない限り、交渉の余地はない」と発言していました。

 さらにロイター通信(11日)は、イランがホルムズ海峡に機雷十数個を敷設していると報道。また、革命防衛隊は11日、イスラエルが所有するコンテナ船やタイ船籍の貨物船などを攻撃しました。

 中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が急騰していますが、イラン革命防衛隊の広報担当者は11日、原油価格が1バレル=200ドルに達する覚悟をするよう警告しました。

「温度差」浮き彫りに

トランプ大統領、軍事作戦は「まもなく終結」
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 一方で、アメリカとイスラエルの思惑はどうなのでしょうか。両国の温度差が浮き彫りになっています。

 9日、トランプ大統領は軍事作戦について「まもなく終結する」と述べていました。

 ただ、アメリカの当局者などは、戦闘終結の時期について指示は出ていないとして、少なくとも2週間はイランへの攻撃を続ける準備をしているとしています。

 ウォール・ストリート・ジャーナル(9日)によりますと、トランプ大統領の顧問の一部は原油価格の急騰や、長期化する紛争が政治反発を招くとの懸念から、出口戦略を模索するよう非公式に求めていると報じています。

 一方で、共に作戦を続けてきたイスラエルとは温度差も見られます。

 トランプ大統領が戦闘の早期終結に言及した数時間後、イスラエルのネタニヤフ首相は「イラン国民が独裁体制から脱却できるようにすることが我々の願いだ」と述べ、体制転換が最終目標であることを改めて強調しました。

 また、イスラエルが7日、イランの燃料貯蔵施設を攻撃したことをめぐりアメリカのニュースサイト・アクシオス(8日・10日)によりますと、アメリカ当局者は事前通知は受けていたが、攻撃の規模が想像を超えていたことに失望し、イランのエネルギー施設への攻撃を行わないようにイスラエルに要請したといいます。つまり、原油価格への影響を懸念したとみられています。

隣国イラクの反応は?

「バランス外交」を訴えてきたが…
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 そして、イランの新たな最高指導者に対する隣国イラクの反応です。

 イラクのスダニ首相は9日の声明で、イランの最高指導者にモジタバ師が選ばれたことに祝意を表し、イラン新指導部が「繊細な時期を乗り越え、現在の課題に直面しながらも国民の団結を強化すること」を期待するとしました。

 イラクは、イランと同様にイスラム教シーア派が多数。去年再任したスダニ首相は、軍事力・経済力でイラクに大きな影響を持つアメリカと同胞国であるイランとの間での「バランス外交」を訴えてきました。

 ウォール・ストリート・ジャーナル(8日)によりますと、イラク国内にはイランの支援を受ける複数の民兵組織があり、今回の攻撃開始以降、イラク北部のアメリカ軍基地などを攻撃。7日、スダニ首相はこれについて、反逆組織によるテロ行為だと非難しました。

 また、中東地域の作戦を統括するアメリカ中央軍の報道官は、イラン系民兵からアメリカ軍部隊を防衛するためイラクで活動していると述べていて、戦争がイラクに拡大していることを認めました。

 ウォール・ストリート・ジャーナル(8日)によりますと、戦争が長引くほどイラクで宗派間などの争いが激化するとみられ、安定を取り戻す兆しを見せていたイラクが再び混乱に陥ることも考えられると指摘しています。

(2026年3月12日放送分より)

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