17日の参議院予算委員会で、国民民主党の浜野喜史議員が、令和8年度予算をめぐって“政府と国民との間のお金の流れ”について質問した。
浜野議員は令和8年度予算は令和7年度当初予算と比較をして、税収については5.9兆円の増加、一般歳出と地方交付税交付金の合計は4.1兆円の増加になっているとしたうえで、「国民から前年度より5.9兆円多く税金をいただき、前年度より4.1兆円多く国民の側に支出するということでありますので、差し引き1.8兆円、前年度より多く国民の側からお金を吸い上げることになっているというふうに理解をいたしますけれども、そのような理解でよろしいでしょうか」と質問。
片山さつき財務大臣は「そこには国債の利払い費の部分は除いていらっしゃって、国債残高増加に伴いまして前年度から国債の利払い費が2.5兆円増えております。国債もある意味では政府から国民セクターへの、つまり持っている金融機関の所にはプラスになりますから。1.8兆円マイナスが0.7兆円プラスになりますという意味です。国債の保有者、個人は確かに今の状況では少ないですけれども金融機関預金者がいます。生保さんもそうです。年金もそうです。ということで国民セクターへの支払いということを考えると国民からより多くの金を吸い上げている予算という状況にはとてもないんじゃないかと思っております」と答えた。
続けて「いずれにしても高市政権が掲げる責任ある積極財政で、投資すべき分野には大胆に投資し増やしておりまして、これで強い経済の実現に取り組み、予算全体のメリハリをつけて財政の持続可能性も十分配慮する。こういう予算でございますので、規模の収支の単純な差し引きなど、規模の前提で財政運営をしているというわけではないこともご理解をいただきたいと思います」と述べた。
浜野議員は「珍しく財務大臣ちょっとかわされたと思いますね。国債は別ですよ。政府と国民の側のお金のやり取りという面ではね、やっぱり一般会計・特別会計で両方で考えていくのは当然ですけれどもね。特別会計を加えてみました。昨年度より1兆円特別会計が増えております。国民の側への支出を。しかし結局特別会計を入れても1兆円近く国民の側から前年度比較で結局お金を吸い上げてるんですね」と述べた。
続けて「これが積極財政の予算と言えるのかということなんです。私は極めて疑問なんですよ。いろんなことをおっしゃってますけれども、結局のところ積極財政予算じゃないじゃないかという疑問が拭えないんですね。総理にお答えいただきたいと思います」と問いただした。
高市早苗総理は「高市内閣の責任ある積極財政は、財政の持続可能性に十分配慮した財政政策で、マーケットからの信認を損なう野放図な財政政策を取るわけではございません。令和8年度予算の内容については片山財務大臣から説明があったとおりでございます。必要な政策をきちんと積み上げた結果で、規模ありきで財政運営を行っているわけじゃないです。強い経済と財政の持続可能性をバランスよく実現するということを目指しております」と答えた。
浜野議員は「私もそういう規模ありきで考えてるわけじゃないんです。経済が過熱気味であるとか、停滞期を抜け出したということであるならばですね、結果的に国民の側からお金を吸い上げる、それもあり得るかと思いますけれども、そうじゃない。まだ停滞期を抜けきってないというわけですから、前年度より当然政府から国民の側にお金が流れていくという形の予算を組むべきだということは問題提起をしておきたいと思います」と述べて次の質問へ移った。
(ABEMA NEWS)

