
17日午後、ダムの貯水率がとうとう0%になりました。活用できる水の量はあと10日分に迫るなど、深刻な渇水は今も続いています。
底の“土砂水”をくみ上げ
渇水は冬を越えてもなお、続いています。愛知県新城市の宇連ダム。
水資源機構 豊川用水総合管理所
上野英二副所長
「今からダムの流入量を確認します。ダムからの流入なし」
「今、午後3時30分なので、宇連ダムの貯水率ゼロを確認しました」
17日午後3時30分に、とうとう貯水率ゼロを記録しました。
これは去年の9月に撮影された写真。わずか半年でダムの状況は一変しました。水位もさることながら、この色の変化。現在は泥の色が濃く出ているのが分かります。
13日にはなかった砂地が17日は見えています。上空からも渇水の進行は確認できます。たったの4日で出現した砂地です。
17日に始まったのは、ダムの底にわずかにたまった水のくみ上げです。ポンプでくみ上げた水は活用できる量が、およそ10日分だといいます。
そもそも貯水率ゼロとは、ダム湖の水位が下がって、取水口から水を取れなくなること。ただ、ダムの底にはわずかな水が残るため、その水をポンプでくみ取ることで、しばらくは下流に水を放出することができます。
この作業が行われるのは1968年に豊川用水が運用を開始して以来、初めてのことです。
宇連ダムは大島ダムとともに、豊川用水の水源となっていて、広い地域に水を供給。
アナウンス
「きたる9月13日火曜日から夜間断水となります」(1994年9月)
過去には、1994年にも「平成の大渇水」が起き市民生活に影響が出ました。
この時も、雨が少なかった影響で貯水率がおよそ3%まで低下しています。当時も行わなかったダム底の水の活用に乗り出した理由について、担当者は…。
水資源機構 豊川用水総合管理所 担当者
「過去においては他のダムなどは雨量があった。土砂も含む水を無理やり使うよりは他のダムの水を優先して使った。現在は全体的に減っているので、使わざるをえないということでこの処置に踏み切った」
水道利用自粛を呼び掛け
西山農園 西山直司代表
「この辺りは乾燥が激しくてあまり大きくなっていない。こんな感じで小さい大根。こんな感じで大きくならない」(2月4日)
先月取材した農家の西山さんに話を聞くと…。
「ゼロという数字のインパクト、ゼロインパクトがあるので、今リアルに不安が高まってきた。4月が見えてきたので」
4月の後半から5月にかけては田植えも行われ、水の需要が一気に高まるそうです。
「このまま降らなければやばい、という感じ」
豊橋市など5つの市では、午後11時から午前5時まで夜間の水道利用自粛も呼び掛ける事態となっています。
上野副所長
「蛇口を開けたら閉めるとか、個人でできることを1つずつ積み重ねて、この状況を一緒に乗り切っていきたい」
宇連ダムのある新城市では、18日から19日にかけて雨の予想ですが、貯水率が一気に回復するようなまとまった量とはならない見込みです。
(2026年3月17日放送分より)
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