
3連休中日の今日は、各地で春本番の陽気となりました。待ちわびたサクラの便りが届く一方で、桜を巡る“深刻な問題”も、浮き彫りになっています。(3月21日サタデーステーションOA)
サクラ開花続々 今年は「早い」
報告・仁科健吾アナウンサー(午後6時・六義園・東京都世田谷区)
「午後6時です、こちらの門の前にはずらっと大行列ができています」
来場者のお目当ては、ライトアップされた巨大なしだれ桜です。日中の気温が20日より8℃も高くなった東京都心では17.1℃を記録しました。東京の六義園では、20日まで6分咲きだったしだれ桜が見頃を迎えていました。
都内からの花見客
「いいときに来られました」
千葉からの花見客
「圧巻ですね、きれいです」
21日は、佐賀で九州最初の開花が発表されました 。今週開花が発表されたすべての地点で平年よりも早く、観測史上最も早くなったところもありました。開花を早めたとみられるのが、冬の寒さと春の暖かさの極端化です。この先も気温が高い状態が続き、東京などでは25日ごろにもソメイヨシノが満開を迎える予想です。
お花見も物価高が直撃
報告・仁科健吾アナウンサー(正午頃・北浅羽桜堤公園・埼玉県坂戸市)
「満開を迎えました安行寒桜という品種です。ひと目見ようと多くの方が訪れていまして、この並木道はおよそ1.2キロに渡って延びています」
ソメイヨシノよりも1~2週間ほど早咲きのサクラが満開を迎えているのが、埼玉県・坂戸市。お花見日和となった3連休の中日は、多くの花見客でにぎわっていました。桜まつりも開催され出店者側にとっては稼ぎ時ですが、直撃していたのは物価高です。18種類の焼き鳥を売るこちらのキッチンカーでは。
地元からの出店
「20年くらいやっている倍になっちゃっている」
去年は1本150円だったねぎまを、今年は200円に値上げするなど、ほとんどの串で値段を変更せざるを得なかったといいます。
地元からの出店
「あがってないものはないですよね、本当にないですよね」
民間の調査会社によりますと、今年のお花見の平均予算は前年と比べ1000円以上の減少。物価高の影響で引き続き「安・近・短」の傾向にあるといいます。
地元からの花見客
「朝スーパー行って、作った方が安く済むかなというのもあって作ってきました」
一方、本格的なサクラのシーズンを前に、心配な事故も起きています。
10メートル超のサクラが突然倒木も
お花見スポットとしても人気の東京・世田谷区の砧公園では…今月7日、高さ10メートル以上あるサクラが倒木。女性がケガをする事故がありました。こうした倒木は今年度だけで85件起きており、都ではサクラの木を中心として追加点検などの対策を行うとしています。
倒木などの危険があるサクラは、全国的に問題となっています。取り組みを進めているのは茨城県・日立市。
報告・田丸由樹ディレクター(茨城県日立市)
「奥には太いサクラの木があるんですが、その中に一本細い木があります」
並んでいたのは、太さが全く違うソメイヨシノの木です。その理由は。
日立市役所さくら課・樹木医・鈴木紀裕さん(茨城県日立市)
「一番古いもので樹齢約80年くらいになる。倒木の危険があるものに対して順次植え替えを進めているので、若木と古木が混在している状況」
ここはさくらの名所100選にも選ばれた平和通りの「さくらのトンネル」。桜まつりの期間は多い時で50万人以上が訪れるという人気観光スポットです。こうした景観を保ちながらも、サクラの木を新しくするための取り組みを2019年から開始した日立市。倒木などの危険性が高いソメイヨシノから毎年数本ずつを新しくしていき、現在までに46本を植え替えたといいます。
日立市役所さくら課・樹木医・鈴木紀裕さん(茨城県日立市)
「全体を見ると一部寂しいなというのはあるんですけど…すぐに大きくなるものではないので、20年30年というスパンは必要になってくると思います」
日立市ではこのほかにも、病気につよい品種「ジンダイアケボノ」への植え替えもおこなうことで、桜が確実に残る方法を模索しているといいます。
日立市役所さくら課・樹木医・鈴木紀裕さん(茨城県日立市)
「より良い桜並木をみなさんに見て頂けるように妥協せずにしっかり管理していきたいと思っています」
